離婚寸前で発覚した2人目の妊娠。その中で自分の考え方を見直し、目の前で繰り広げられる母娘バトルの仲裁をしながら、イクメン生活奮闘中の杉山錠士さん。放送作家との両立はどのようなスケジュールなのでしょうか。そして、「イクメンcero」での内容と共に、芸能界でも多発している子持ち不倫についての考えも伺いました。
【1】離婚をして親権を得るために「家事育児」に取り組んだ夫/イクメン杉山さんインタビュー
【2】離婚寸前からの修復の「妻の変化」と「発想の転換」/イクメン杉山さんインタビュー
13年前と現在…乳幼児健診の小さな変化
――長女の乳幼児健診の時、父親が赤ちゃんを連れてきているのは、杉山さんただ1人だけだったと、コミックエッセイでは書かれていました。8年後に産まれた第二子の検診では、男性率上昇していましたか?
杉山 夫婦で来る人はいるけど、父親だけっていうのは、僕ともう1人くらいですね。産まれてから1歳半くらいまでの時期は、まだお母さん自身が「自分が行くべき」って思っているという家庭も多いのかもしれません。
――その時期に育児休暇を取っているのもほとんどが女親ですしね。
杉山 でも、少し変化はあったかな。コミックには、健診で担当の医師が「お父さんが連れて来たの? お父さんじゃ、普段のお子さんの様子わかんないですよねえ~」って感じでショックを受けたことも書いていますが、第二子のときは、最初に「普段、お父さんが見てるの?」「普段から接してますか?」って聞かれて「結構やってますよ~」って答えたら、「じゃ、わかりますね」って話がスムーズに進んで。あと僕、問診票の「何かご意見とか感想があれば」って欄にびっちり意見を書いたんですよ。お姉ちゃんが8歳上にいて、僕はこうやって家のこともやっているけど、相変わらずこの問診票にお父さんが書く欄が1個もない、って。常にお母さんの体調はいかがですか? お母さんの精神状態はいかがですか? とかお母さんがご記入くださいとか……。そういう言葉になっていることが一番腹が立ちますって。そしたら最後、その医師が「お父さん、言う通りだ。これは直そう」って。男の先生だったからすごく共感してくれて、これは嬉しかったですね。
――その健診から5年経つ現在、杉山さんの意見によってすでに問診票の形式が変わっているかもしれませんね。お子さんたちは学校や保育園に行っているとはいえ、家事をしながらだと昼間の時間はあっという間だと思うのですが、杉山さんの一日のお仕事スケジュールを教えてください。
杉山 すごく不規則で、毎月変わるし、毎日変わりますけど……、長女が学校から帰ってくる16時から、バレエのレッスンに出る19時くらいまでは、「おかえり」と言いたいし夕食作りもあるし家の中にいるよう仕事を調整しています。具体的には、打ち合わせなどでの外出はなるべく控えて、家で出来る原稿や台本の執筆作業をするようにしていますね。打ち合わせとかは昼間にお願いしています。でも、夕方18時までの打ち合わせ、とかはもう仕方ないから、早めに作って置いておいたりしていますよ。
――毎日バレエ教室に通われているそうで、本格的にレッスンしてらっしゃるんですよね。娘さんがご自分で始めたいと言ったんですか?
杉山 そう、保育園の年長の時に。家のすぐ近くにバレエ教室があって。僕らは何で娘がバレエをやりたがったのか全然わからなかったけど、自分でやりたいって言ったのは初めてだったし、子供がバレエやるのはすごくいいなって思ったから、やらせてみようと。後になってわかったのは、保育園のクラスメイトが何人かバレエをやっていて、バレエごっこみたいなことをしていて、その輪に入りたかったみたい。それで教室の体験に行ったら、「この子、体がすごい柔らかい!」って言われて、向いていたみたいでずっと続いてるって感じですね。