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I LADY. 「新・女子力テスト」とニセ医学 ジョイセフ×電通「粉かけ罰ゲーム動画」の背景

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「模範解答」の出典のあやしさ

「新・女子力テスト」の正解は、I LADY. サイト内の「読めば女子力がUPする模範解答」というページにのっています。根拠となる資料の一覧があるのですが、それが実にいいかげんな印象を与えます。資料のほとんどは寝具や健康機器や生理用品の会社の運営するサイトなどで、まともな医学書や医学論文はひとつもありません。インターネット検索でみつけた情報源を適当にならべた感じです。

しかも、この一覧にのっている資料のほとんどには、出典(データの出所である論文などの情報)の記述がありません。つまり、何を根拠としているのかがわからないわけです。「~という研究があります」とだけ書いてあっても、出典がわからなければ、その研究がどれくらい信用できるものか調べようがありません。

例を挙げてみましょう。「新・女子力テスト」の模範解答ページの資料のひとつに、カイロプラクティック治療院のサイトがあります。カイロプラクティックは標準的な医学に基づいているものではなく、代替医療と呼ばれるもののひとつです。この資料では「普通に健康な人に炭水化物過敏症が非常に多く、半分くらいの人が炭水化物をうまく消化できないでいる」「多くの場合、遺伝的(例えば家族に糖尿病の人がいる)な要素があり、さらに炭水化物の摂り過ぎというライフスタイルが症状を悪化させています」と書いていますが、根拠となる出典は何も示されていません。オーソモレキュラー療法のサイトでは、「インスリンの働きが機能しなくなる前段階の、インスリンの働きが乱れる段階で、血糖の乱高下など血糖調整異常が現れる疾患があります」として3枚のグラフをならべていますが、出典がなく、信頼できるデータなのかわかりません。Googleで画像検索してみると、同様の医療情報サイト複数にこのグラフがのっていることがわかります。その種のサイトで使いまわされている画像のようです。

「オーソモレキュラー」のサイトで「機能性低血糖症」の説明に使われている出所不明のグラフ (http://www.orthomolecular.jp/nutrition/carbohydrates/)

「オーソモレキュラー」のサイトで「機能性低血糖症」の説明に使われている出所不明のグラフ (http://www.orthomolecular.jp/nutrition/carbohydrates/

そのほか、美容情報サイト「肌らぶ」(「掲載している記事は、医学的に基づいた推奨・効果を保証するものではない」と「サイト運営ポリシー」に明記してあります)  の「妊娠確率をあげるための5つの方法」や、オムロンヘルスケアの サイトの「出産の適齢期は25~26歳」説など、なぜこんな信用のおけない情報を「模範解答」のページにならべようと思ったのか、理解に苦しむラインナップになっています。

「新・女子力テスト」のウエブページには、「監修:国際協力NGOジョイセフ」とあります。 「ジョイセフ」は日本の家族計画や母子保健のノウハウを発展途上国に輸出する目的で1968年から活動している公益法人です。最近では読売新聞社から「読売国際協力賞」をおくられていたりすることもあり、この団体を信用していた人も多いでしょう。その団体が監修したテストの模範解答が上記のような状態だというのは衝撃です。要するに、信用できると思っていた団体が、信用できない情報を根拠に啓発活動をしているということなのですから。啓発教育はジョイセフの中心的な活動のひとつのようですが、発展途上国でもおなじ調子で啓発活動を展開しているのでしょうか? だとしたら、とんでもないことです。

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