この二人は結婚当初からも関係が良好な面が垣間見え、上野は平野の料理本を見ながら勉強し、平野も直接上野に指導しているよう。9月の上野主演の映画『お父さんと伊藤さん』の完成披露試写会では、独身の頃は料理を楽しいと思っていなかったと語ったが、「色々と影響があって、今は料理って楽しい、クリエイティブなものだと思うようになった」とコメントし、平野が上野に好影響をもたらしている様子も垣間見えた。
11月に平野が『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した際には、平野は上野のことを、上野は平野のことを結婚まで知らなかったと明かした。ジャンルが違うとはいえ、お互いそこそこ名の通った芸能人なだけに、二人の他人に興味のない気ままな性格がよくわかるエピソードだ。さらに平野は「嫁っていうのは、ちゃんと出来上がって、立派な人間になってからうちにくる。こんなにありがたいことはない」「全部タダでもらったんだから(上野の)ご両親にありがとうと」「良い嫁。とってもいい」と上野を絶賛していた。
「タダで嫁をもらった」という少々ガサツな発言は、「時代錯誤の言い方」「嫁は物じゃないですよ」と反感を買う部分もあったが、このくらいの距離感の詰め方が上野にとってはいいのかもしれない。
上野は14歳の時に病気で母親を失くしている。それとほぼ同時期に上野は芸能界に入り、さまざまな仕事をしてきたが、精神的に脆いところがあるという報道も一度や二度ではなく、奇行を噂されたりもした。心の壁を感じさせない義母の平野の接し方は、上野にとっても心地がよいものだったのかもしれない。この二人は芸能界でも、指折りの良好な嫁姑関係を築いていくことだろう。
(ボンゾ)
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