家族

夫の帰宅は22時以降が大半。キラキラ輝くママのワンオペ時間割に対抗して「輝かない頑張らないママの時間割」公開

【この記事のキーワード】
「CHANTO 2017年 01月号主婦と生活社

「CHANTO 2017年 01月号主婦と生活社

 発売中の「CHANT」(主婦と生活社)1月号が組んでいる大規模特集、「子どもが成長すれば働くママの時間割はこう変わる!」が読み応えがあるものでした。子の年齢を「3歳/5歳/小1/小3/小6/中学生/高校生/大学生」と区切り、それぞれのフェーズごとに「働くママ」がどんな1日を過ごしているのかその時間割を公開しているもの。

 その大前提にあるのは、母親が育児担当ということ。これだけは覆らない。そういう雑誌ですからね、育児する女性が読む雑誌で、読者に役立つ情報を提供するものですから……。でも、そこに事例として登場する女性たちの「時間割」が、筆者にはあまりに過酷に見えて、思わず目を覆いました。同じ働くママではありますが、私には彼女たちのような生活はとても出来ませんし、したくないとさえ思ったのです。あんまりにも、忙しそうだから。

 5歳の長女と3歳の息子がいる加藤さんの仕事は、夫が経営するヘアサロンのプレス・経理担当。その時間割は、朝7時に起床して子供を保育園に送り10時に店舗到着して仕事、17時半に仕事を終えて18時にお迎えし帰宅、夕食作りに風呂に寝かしつけで23時就寝。夫は深夜1時頃に帰宅して朝10時頃起床し出勤するそう。完全なすれ違い生活じゃないかと思いきや、夫婦は同じ職場で毎日会ってるからいいのかもしれません。子供はパパには仕事休みの日しか会えないわけですけども。夫婦仲は良いそうで、サロンの休日には子供を義母に預けて二人きりのデートに出かけるともありました。「職場の飲み会には参加できないけど、同僚を自宅(つまり社長宅か)に招いてホームパーティーすることはある」そう。

 加藤さんちほどじゃないにせよ、登場するご家族の夫の帰宅時間、基本的に遅いです。8歳長男と3歳長女の母・冨澤さんは、朝5時半起床、8時半から仕事して16時退勤、お迎えして帰宅し夕食作り・入浴・掃除などをして夫の帰宅は21時です。

 10歳長男と8歳次男の母・小村さんちも、小村さんが6時起床10時出社16時退勤で家事全般やってまして、夫の帰宅は22時です。

 7歳長女と5歳次女の母・花井さんちも見てみましょう。5時半起床で朝食と夕食の仕込み、弁当作りをして、8時40分から17時半まで仕事、夫は22時過ぎ帰宅です。ただ、週に2日、夫がお迎えと夕食の世話を担当するため20時半まで自由時間があるとのこと。20時半まで、かあ……。

 続きまして、8歳長男、6歳長女、2歳次女を持つ佐藤さん。なんと4時半起床。長女と次女の保育園送りは夫の担当です。17時半に退社して3人の子供達の食事や風呂、ピアノや英語のレッスン(自宅に講師が来てくれるそう)を見て寝かしつけ。寝落ちしてしまうこともあるそうですがそりゃそうだろと。夫帰宅は22時半。

 どのご家庭もとにかく、夫の帰宅が遅すぎます。お住まいの地域は東京ばかりではなく、東京都、大阪府、埼玉県、兵庫県、神奈川県、愛知県、などでした。全国的に長時間労働が染み込んでいますね。だって出社時間だって全然遅くないんですよ。朝6時半に起きて8時に出勤して帰宅23時とか……あんたら死に急いでないかい?

 まだまだ多くのご家庭の母親のタイムスケジュールがこれでもかと掲載されているのですが、夫の帰宅時間はこんな感じ。

・齋藤さん:23時
・栗林さん:23時
・平野さん:23時
・橋場さん:23時
・佐藤さん:23時
・奥間さん:20時半
・荒井さん:21時
・大脇さん:21時半

 比較的早かったのは、永井さん19時、浅井さん18時のみでした。見事なまでの、母親ワンオペ家庭群! ここに登場する女性たち、そして読者の女性たちは、それを当然のこととして受け止めているのでしょうか。それとも「なんで?」と疑問に思ったりもするけれど、仕方ないと割り切ってキラキラ笑顔を見せているのでしょうか。こうも夫たちの帰宅時間が遅いと「いつセックスしてるの?」ってことも気になりますが、してるんでしょうか、してないんでしょうか。喧嘩になったり愚痴を言いたくなったりしないんでしょうか、するけど家庭は円満なんでしょうか。

1 2

ヒポポ照子

東京で働くお母さんのひとり。大きなカバを見るのが好きです。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

[PR]
[PR]
小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK‐間違った助言や迷信に悩まされないために