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石田ゆり子がどんどん輝きを増す理由をそっと解明しよう

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 女性は子供を産みたいもので、出産には肉体の適齢期があって、だから男性に結婚してもらうことを強く望んでいる……また、女性は若ければ若いほど美しく高い価値があるので、その価値が損なわれないうちに男性に結婚してもらうことを強く望んでいる……同時に男性も女性のそうした事情を考慮して、交際した以上は責任を取って結婚を決断するべきだ……こうした価値観は、本当に根強く、社会にはびこっていて、そうでない生き方の選択者を圧迫している。石田ゆり子も、圧迫され傷つけられることがあっただろう。

 彼女が30代前半だった2001年に執筆しリリースしたエッセイ『天然日和』(幻冬舎)に、恋愛についてこう書いている。「戦友であり、かけがえのない友達であり、恋人でもある。そんな人に私はいつ、出会えるのだろう。そんな人に出会える、自分であるように。わたしはわたしの人生を、歩く」。終わらない恋、つまり恋と愛の両方が同居する結婚をしたいし、そこには友情に近い感情もあって欲しいのだと彼女は綴る。結婚という自分の人生を(相手の人生も)左右する大きな決断をするにあたって、その都度慎重に慎重に検討を重ねたからこそ、これまでタイミングがあってもその選択をしなかったのだろう。

 前半で彼女の容姿について述べた通り、「かわいすぎるアラフィフ」と羨望される石田ゆり子だが、前出「FRaU」インタビューでは、アンチエイジングという言葉や女性の加齢を嘆いたり嘲笑したりする事象についても、言及している。

「日本の社会には、女性は特に若いことをよしとする風潮がある。(中略)これはやはり日本の男の人が幼稚だからじゃないかとどうしても思います」
「女の人がちょっと太ったり年をとったりするとすぐに『劣化』と書く、あれは本当に不快です」
「4年後は東京オリンピックがあり、日本は海外からの注目を更に集めるわけで、シワ=劣化と決めつけるような幼稚なことでは本当に恥ずかしい。社会が大人になっていかないといけないと思います」

 若く見られるよりも年相応の女性になることに彼女はこだわっているという。年齢に応じた見た目の熟成、中身の成熟。それこそが彼女を輝かせ、年を重ねるごとにいっそうの魅力を放つ理由だろう。私は彼女の美しさや優れたセンスだけでなく、誠実に生きようと努力する姿勢に、その思慮深さに、憧れる。

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ヒポポ照子

東京で働くお母さんのひとり。大きなカバを見るのが好きです。

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