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妊婦時代のマタハラ体験を投稿し、自己責任を追及される。「世間は甘くない」で済ませていいのか?

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Photo by Cristi Sebastian Photography from Flickr

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 いわゆる『妊婦様』と揶揄されての妊婦批判、そして乳幼児子育て中ママが主役の『ベビーカー論争』など、妊婦や子育て中の女性を「自己中心的だ」と批判するトピは発言小町でしばしば盛り上がる。多くは、こうした女性らを「権利の主張ばかりしている」と見ているためであろう。小町では最近も、妊婦時代の苦い経験を投稿したトピのコメント欄がアツくなっていたので紹介したい。

「子供が出来て生きづらくなった」

 トピ主(20代・女性)は一児の母。「皆さんは妊娠中、育児中に赤の他人から何かされて嫌な思いをした事はありますか?」とのっけから問いかける。というのもトピ主には「特に強烈だった出来事」があるからだ。

 妊娠8カ月だった頃、通勤中に遅延が発生した満員電車で立っていたところお腹が張ってしまい、前屈みで耐えていた。すると、前に座っていた女性が心配して席を譲ってくれたのだという。

「満員で身動きも取れなかった為申し訳ないながらも有り難く座らせてもらうと、横に立っていた50代位のサラリーマン風男性に『具合悪そうにしてわざと席譲ってもらうなんて、今時の妊婦はせこいな。恥ずかしくないのか。大体、妊婦が電車に乗るな。迷惑だ』という罵声を私が降りるまで10分以上一方的に浴びせられました。
毎日お腹を抱えて必死で通勤し、残業を続けていた毎日の中で起きたので、電車を降りてから涙が止まりませんでした」

 そしてトピ主は「子どもを授かってからこの国は女性にとって本当に生きにくい国だと感じることが増えました。少子化になるのも当然だと思います。日本人は働きすぎで時間がない。お金もない。そしてなんだか心がとっても貧しくなっていると思います」と嘆き、他人にもっと優しくありたいと綴って締めた。

 10分以上も罵声を浴びせ続けるって、その50代くらいのサラリーマン風男性、意地悪とか通り越して変人じゃなかろうか。トピ主はきっと、元妊婦の女性たちとこうした思いを共有したいのだろうな……と筆者は思ったのだが、書き込まれたコメントはそういったものとはかけ離れていた。

「私なら、前に座っていたら席を譲ります、でも本心は譲りたくないです 内心は『なんでこんなに混んでいる時間に乗るのよ?』って思います 少し時間をずらして、空いている時間に乗車してほしいです」

「トピ主は今まで、席をゆずったことが何回ありますか。もっと優しくありたいとは、具体的になにをするのですか。今、あなたができることは何ですか」

「妊娠してからの通勤が大変なのは分かります。私も経験者なので。ですが、遅延になり満員電車だと分かっていて乗車するトピ主さんにも問題があると思います。会社へ遅延で遅れる旨を連絡し、電車の混雑が収まってから乗車するという考えはなかったのでしょうか」

「そういうケースもあることくらいは、日々暮らしていて接するありふれてる情報の中から分かっていませんでしたか? 私の場合は、そもそも自分のライフプランに子供が必要なく、出産子育てに意義も感じないので、作りませんが、社会風潮や他人様に迷惑をかけたくない思いも強くて、それも子供がいらない理由の1つです。色々と承知した上で妊娠したのではないのでしょうか? 何もかも知らなかった、こんなはずではなかったと言うなら、何とも世間知らずというかリサーチ不足に思います」

「母になるならもっとたくましく!」

「健康であろうと病気であろうと妊娠中であろうと、他人から文句を言われる事ってあると思います。みんなそれぞれの考えを持っているのですから。それをですね、トピ主さんは『妊娠中』だからと被害者意識が高すぎなんですよ。世の中には迷惑をかけて当然という妊婦さんもいるのです。どちらかといえば、世間は我慢してワガママな妊婦さんを支援していると思いますよ」

「ぜひ、ぎゅうぎゅうの満員で本当は席なんて譲りたくなかった女性への感謝も、忘れないでください」

 中には暴言男性を批判しトピ主をねぎらう声もあるが、上記のようなコメントが多いのが興味深い。

 妊婦が混雑する時間帯の電車に乗ることへの批判、母は強くなければ務まらないからこの程度のことで凹むべきでない、マタハラが存在することぐらい知ってるだろう……と厳しい論調がどんどん書き込まれていく。要するに、自己責任ということだ。

 だがトピ主が混んでいる電車に乗らなければならないのは、会社がそれを求めているからであろう。ここでトピ主が「電車混んでるんで出社時間を後ろにずらします」と言ったら言ったで会社では『妊婦様』認定されそうである。満員電車に乗るか、会社で妊婦様呼ばわりされるかの究極の二択だ。望ましいのは、会社側がフレキシブルな勤務体制を採用することだが……。

 また、母になるのだからたくましくあれ、というのも、そりゃそうだろうが「何を言われても耐える」ことがイコール「たくましさ」ではないだろう。最後の「世間は我慢してわがままな妊婦さんを支援している」という意見もなんだかなあ。具体的にどう支援しているのか教えてほしいがそこは書き込まれていなかった。そもそも我慢って何を?

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

twitter:@watcherkyoko

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