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サポート体制が万全でもアウティングは起きてしまう。LGBTサークルの公認は「表立った活動の基盤」

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 7月26日、東京福祉大学で性的少数者の居場所づくりとして活動を行っていたLGBTサークルによる公認申請が大学に認められなかったという報道がありました(LGBTサークル公認 認めず 東京福祉大「準備不足」)。

 我々は、筑波大学で、大学生や大学院生を中心に誰もが安心して心地よく過ごすことのできる大学を目指して活動する公認LGBTQAサークル「にじひろ」です。「筑波大学LGBTQAサークルにじひろ」は、有志でおこなったLGBTに関するイベントを発端として公認サークルとなりました。当時は、LGBTの流れが現在ほど激しくありませんでした。LGBTという語の認知度も高いとは言えない中で、大学内での講演会や学外でのイベントで力を入れ、周知をはかってきました。企画・立案する際にいつも入念に話し合うのが、アウティング(故意かどうかに関わらず、本人の許可なく第三者にセクシュアリティをはじめとする情報を公開すること)の問題で、その度にリスクをゼロにするよう心掛けてきました。他に非公認のサークルはありましたが、公認サークルになることの意味があると考え、認可申請をおこないました。

 申請自体の時間は長くかかってはいませんが、申請にいたるまでの期間、他団体とのつながりを重視するなど、申請に向けて様々な準備を行ってきました。こうした道のりを経て公認を受けた団体として、今回の報道は、仕方がないと感じる反面、やはり残念に思います。

公認サークルにおけるアウティングのリスク

 報道によれば、不認可の理由として大学は「秘密を口外される恐れなど、リスクマネジメントの部分でまだ準備が不足している」ことを挙げているそうです。主にセクシュアリティに関する情報の扱いが、LGBTにおいてリスクをはらんだ重大な問題であるのは言うまでもありません。

 残念なことに、どんなに大学側のサポート体制がしっかりしていてもアウティングのリスクをゼロにすることはできません。つまり「公認サークルとして活動する」ことは、むしろアウティングのリスクを背負いながらも、積極的に情報発信や交流をしていくことを表すのではないかと思います。

 少なくとも、我々にじひろはそのような共通理解のもと、大学や教員からサポートしてもらい活動にいそしんでいます。人手が必要なイベントや、大学との共同企画を実施する際には、沢山の支援と協力を頂きながら、学内での講演会やイベントを催しつつ、裾野を広げていきました。他にも公認のLGBTサークルとして認可されるまで、積極的にアクションを起こしている団体は数多いと認識しています。

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