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関ジャニ∞の結婚観と女性観がおっさん丸出し。J-POPに見る結婚幻想と“女性の神聖化”

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日本テレビ・ドラマ『ウチの夫は仕事ができない』公式サイトより

日本テレビ・ドラマ『ウチの夫は仕事ができない』公式サイトより

 錦戸亮主演ドラマ『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系/土曜22時)の主題歌は、関ジャニ∞が歌う『奇跡の人』(96日発売予定)だ。この歌詞が、関ジャニ∞ファンである若い女性たちに、容赦ない“ダメ出し”を突きつけ、昭和的な結婚観・理想の女性像を提示している。

 関ジャニ∞の7人がしみじみと語り合うような曲調の『奇跡の人』は、明るく爽やかなメロディーに、関ジャニメンバーの穏やかな歌声がのり、軽く聞き流すぶんには何の違和感もない。しかし歌詞をよく聞いてみると「おやっ?」と思うのだ。

 独身男性が自分はちゃんと結婚できるだろうか、そんな相手(歌詞では「奇跡の相手」)と出会えるだろうか、と「結婚」に思いを馳せるところから始まって、そうはいっても(結婚願望はあるけど)最近の若い女子にはロクなのがいないんだよな~といったニュアンスで、長いダメ出しを繰り広げる。聞いていると、結婚云々は建前で、最初からこっちより(若い女の子批判)をやりたかったんじゃないかと勘ぐってしまうくらい、ダメ出しパートが長い。

これが等身大のラブソング…?

 『奇跡の人』の作詞作曲は、さだまさし。かつて『関白宣言』という曲で一世を風靡した御人である(その曲が流行した当時、私はまだ生まれていなかったが)。ところが、どうやら今回の『奇跡の人』は、さだよりもむしろ関ジャニ∞のメンバーたちの結婚観や女性観を取り入れた曲だといい、そのことがファンをがっかりさせているようだ。

 ドラマ公式サイトによると、以前より親交のあったさだに曲作りを依頼したメンバーたちは、さだに現代版『関白宣言』はどうかと提案。そこでさだは、メンバーたちの「好きな女の子」「苦手な女の子」「本音」「建て前」を聞き、それらをまとめるかたちで『奇跡の人』を作り上げたという。また、「僕らの年齢になったからこそ歌える等身大のラブソング」という錦戸のコメントも掲載されている。

 つまり、『奇跡の人』は、現在3236歳である関ジャニ∞の「本音」をぶちまけた「等身大のラブソング」であり、彼ら自身の「好きな女の子(理想の結婚相手)」と「苦手な女の子」をありったけ語っているということになる。10代からアイドルである彼らは女性からチヤホヤされるのに慣れていて、ゆえに女性に理想や幻想を抱きようもないんじゃないかと勝手に想像していたが、『奇跡の人』の歌詞を見る限り、彼らはむしろ、異様に女性を神聖視している。それとも、彼らはこれまで、歌詞に出てくるような“ひどい女性”とばかり付き合ってきたのか(いや、もちろん関ジャニ∞の本音=30代男性の本音とは言い切れないが。もし30代男性の大勢が本気でこんなことを思っていたら、そりゃ、婚姻率は下がるだろう)。

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中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

バナナ&ストロベリー

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