エンタメ

戸田恵梨香を「気が強い」「怒ってる」と評する坂上忍と松本人志らが求めている「女性のリアクション」とは

【この記事のキーワード】

 戸田は20代前半の頃、「ワガママ」「気が強い」「第二のエリカ様」という悪評をいくつかの週刊誌やスポーツ紙に書かれたことがあった。気にいらない共演者の足を踏んづけたとか、ヘタクソ呼ばわりした、という「普通しないだろ」と思われる信憑性の低いイヤガラセの類もあったが、その内容の多くは、現場で物怖じせず、共演者にダメ出ししたり監督に意見したりすることを指して「ワガママ」「気が強い」「第二のエリカ様」と結論づけるものだった。そもそも、そうした行動が実際にあったとして、それが「ワガママ」等とみなされること自体、若手女優はお人形さんでいれば良いとしているようなものだろうといつも疑問だった。

 ひょっとしたら、戸田が『普通に』振る舞っているだけで、「怖い」「気が強い」と受け止める男性がいるのではないか。ことさらに優しく、穏やかに、ものごとを断言せず曖昧な口調で受け流すようなことが、「怖くない女性」として見られるために必要なのではないか。今回の『ダウンタウンなう』において戸田が登場していたほんの数十分、彼女から「気が強い女性だな」という印象を私は受けなかった。

 もし彼女が「彼」だったら、28歳のイケメン俳優としてあの場に登場していたら、「お酒を強要する人は良くない」「街中でイチャつくのは変だと思う」等の考えを話しただけで、「絶対S」「気が強い」と返されただろうか(そもそも「婚期うんぬん」の話は、28歳の男性ゲストだったらきっと出なかったと思う)。誠実な男性ですね、という称賛に変わっていた可能性すらある。ああ、男性は「女々しい」とdisられることはあれど、「気が強い」と敬遠されることはないのだった。

 あの場で戸田が、50代のMC男性陣に求められていた受け答えは、なんとなくわかる。それは多くの場所で、一般女性が求められているものと同じだ。

1 2

ヒポポ照子

東京で働くお母さんのひとり。大きなカバを見るのが好きです。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

駆込み女と駆出し男