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独身時代同様に夏を楽しむ“母親”は失格? 世間の監視に屈しない

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(C)messy

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祭り、花火、プール、海、ビアガーデン……夏と言えば胸躍るイベントが盛りだくさん。私は昔から夏が大好きで、毎年のように「夏といったらコレ!」みたいなイベントを全て網羅しようとするほど。暑さが苦手で秋の到来が待ち遠しいと言う人もいるが、多くの人は夏の醍醐味を味わうべく夏休みなどを利用して様々なイベントに出かけたり、遠出したりしている。

私が昨年の夏に出産をし一児の母になったとき、真っ先に懸念したのは、もう今までのように大好きな夏を満喫することはできなくなるんだろうか、ということだった。

「子供が産まれたら自分の楽しみなんてどうでもよくなっちゃうよ~」
「え? ビール? そんなの飲み行く暇なくなるって~!でもね、それでも子育てはそれ以上に幸せ!」

こんなようなことを子持ちの友人たちに散々刷り込まれてきた。まるで彼女たちは「遊べない今の状態のほうが幸せ」と断言しているようだったが、子を産んで初めての夏、生後2カ月の息子を育てながら家にこもりきりの毎日を過ごしていた私は、「こんなの嫌だ……!!」と早くも思った。

そりゃまだ首が座るか座らないかぐらいの赤ん坊だったから世話オンリーになるし、最初の年は「楽しい」なんて思えなくてもどのみち仕方ないのかもしれない。来年、再来年、になれば「母親としての夏」を楽しめるんだろうか……!?

それから1年。子連れでファミリー向けスポットなどに出かけると、たくさんの親子でにぎわっているが、「育児のほうが楽しい!」と豪語していた友人たちの子と同じような年齢の子供を連れている先輩ママさん方を傍から見ていると(全員じゃないけれど)、「ああ、やっぱり“お母さん”は子ナシ時代のような楽しみ方は出来ないのかなあ……」と思ってしまう。

外出中であるし、子供の安全第一にならざるを得ないのは仕方ないとわかるし、「今ここにいる子供に全てを注ぎ、成長を見守る」ことが最大の楽しみなのだと言われれば、そうなのかもしれないが……。

まず服装や装備などが子連れ仕様になるのはある程度必然だろう。

子連れで出かけたらヒールのある靴なんて危なっかしくて履けないし、常に手がかかる子供の世話をするためには「おしゃれ」よりは「実用性」を重視するためのバックや、動きやすい服装を選ぶのは私も同じだ。

でも服装どうこうではなく、「子供と一緒に楽しむ」というよりは、「遊ぶ子供を見守る」タイプの保護者が多いように見受けられる。

先日子連れで都内の大型プールに遊びに行った時のこと。夏休みということもあり、(特に子供プール周辺は)子連れの家族で賑わっていた。

しかし、水着を着て子供と一緒にバリバリ遊んでいる母親はごく一部。大体はプールサイドでTシャツ&短パン着用で子供を見守っているか、完全に私服の状態でテントにこもっている母親も意外なほど多かった。

泳ごうが泳ぐまいが入園料はしっかり取られる(しかも4000円以上)のに、ただ見守っているだけなのが不思議だった。日焼けするのが嫌いだとか、プールが苦手だけど子供のために仕方なく来たという人も中にはいるだろうが、あまりに「自分は泳がない」という母親の比率が多かったのだ。

彼女たちは元からそうなのか……? 別に子供云々は関係ないのだろうか……? もしくは今日はたまたま体調が優れない、出産で崩れてしまった体型を出したくない、下の子を妊娠しているetc……それぞれに事情はあるのかもしれない。

しかし父親なども含めた複数家族で来ているグループでも「母親たちだけ」が私服で待っていたりするのだ。彼女たちが独身時代は自分も水着を着てプールで楽しんでいたんだとしたら、なぜ「母親」になった途端こういう行動になるんだろう……?

つい考え込んでしまった。

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小出 愛

1981年生まれ、学生時代から10年以上スポーツ一本、卒業後はスポーツトレーナーとして第一線を志すも、いろいろあってパチ屋店員に。そこで旦那と出会い、結婚、2016年に第一子出産。プロレスは知らないけど猪木が好き。ママ友ヒエラルキーには入りません。

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