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「我慢したり諦めたり、心が疲弊」老後を控えた妻のポエティックな心の中を覗く

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Photo by Marcin Wichary from Flickr

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 いまは一見平穏に家庭が回っているように見えても、妻の心の中には、過去の夫の心無い言動や些細な出来事が積み重なり、決壊寸前となっている……産後クライシスはこうして起きるが、熟年離婚も同じだ。

 たとえば義母にいじめられている妻に夫が寄り添うことなく放置していたり、真剣に悩みを相談していたのに適当にあしらわれたり、そんな出来事の積み重ねをふとした瞬間に思い出して醒めては、反対にこれまでの楽しかったことを思い出して、思いとどまる……そんな妻もいるだろう。夫も同じかもしれないが。今回は、ふとした拍子に過去を振り返り思い悩んだ妻のトピを紹介したい。

離婚後の夫の孤独を思う

 パートで働くトピ主(女性・年齢不明、おそらく50代)は会社員の夫との間に子供がいるが、すでに成人し、そろそろ夫婦2人での老後のことを考え始めていた。

 夫はいつも夕食を食べたあと「マッサージをしてくれ」と言ってくる。トピ主は「仕事が大変だっただろう」と慮り、いつも応じているのだが、510分の話ではなく1時間ほどマッサージをさせられ、腕が疲れてしまうのだという。テレビを見ていても気が休まらない。そんな時間を過ごしながらトピ主はぼんやりと色々なことを思い出す。

「私が、滅多にないことだけど
腰をもんでと言った時、
私が求めるやりかたに応えてくれなかったこと。
ほんの数分でやめたこと。

そして。

子育てで毎日ヘトヘトだったのにSEXを求められたこと。
私が意を決して伝えた要望が全く叶えられなかったこと」

 そんなことが次々と思い出され、毎晩のマッサージが辛くて仕方ないのだという。

「これがいつまで続くのか
永遠なのか
食べさせてもらってるから仕方ないのか」

 夫はパートで働くトピ主によく「二馬力の家はいいよな」と言ってくる。だがトピ主だって正社員で働きたかった。

「でも、実家の助けのない生活。
不規則勤務の上、家事も育児も助けてくれない。
私は毎日精一杯でヘトヘトだった」

「悪い人ではない。
まじめに働くし、暴力を振るうわけでもない。
でも、ことばが、心が通じない。
人の気持ちに対して、想像力が全くない。
優しさがない。
なんども離婚したいと言ったけど
夫は嫌だと」

 とはいえ、離婚すれば、子供は夫とは疎遠になってしまうだろうから、真面目に長年働いてきた夫の老後が孤独なものになると思うと、それではかわいそうだとトピ主は言う。

「できることなら
穏やかに二人で老後を過ごしたい。
どんなに言葉を尽くしても
夫は変わらない。
二人の生活は私の我慢と諦めの上に成り立つもの。
我慢したり諦めたりを続けていると
心が疲弊していく」

 どうしたら良いのかアドバイスが欲しい……というトピだ。

 重いっ!!! でも、こういう風にしんみりすることってあるよね。本当はアドバイスというよりも誰かに聞いて欲しかっただけの愚痴トピのようにも見えるが、そこは小町。「うんうん、そうだね、辛いよね~」などヌルい共感では終わらず、手厳しいアドバイスで溢れた。

「いったい、いつまで『でもでも、だって、、、、』を続けるのですか?『離婚したい!』、『でもでも、だって』、この果てしない繰り返しを続けるならもう一生ダンナに腕が痺れるまでマッサージして暮らして下さい」

「同じような立場の者です。でも、私の夫は不倫をしてくれました。ラッキーと思えるようになるまで時間がかかりましたが、実際、ラッキーなのだと思います。不倫をしてくれて、証拠を残してくれて、ありがとうございます、です。これで離婚できます。未練はないです。一人でさびしい老後を送ればいいのです」

「トピ主さんの我慢は勝手にしてることです。だから夫はいつまでも学習しない。夫のマッサージを一時間も続けるなら、自分の時も、一時間やってもらえばいい。そうすればどんなに大変かわかってもらえる」

「離婚したくないのは貴女に金がないから。だったら腰をもむしかないでしょう?」

「どんな理由で今まで買わなかったのか分かりませんが、マッサージチェアを買えば?」

 アンニュイな気分になっているトピ主に冷や水を浴びせかけるような現実的なコメントに笑ってしまう。確かになんでマッサージチェアを買わないのだろう? そこに夫の闇がありそうな感じもするな。

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

twitter:@watcherkyoko

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