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全然微笑ましくない「男子は好きな子をいじめちゃう」説の迷惑

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わたしたちは愛についてよく知らない

わたしたちは愛についてよく知らない

 「男子は、好きな子をいじめてしまう」という話を聞く。特に未就学~小学生の男児が、好きな女児のことがかわいいあまり、ついちょっかいを出してしまう、という意味合いで、どことなく“微笑ましい”ニュアンスを使われることが多い。

 ただ、いかんせん当該人が未就学~小学生の男児で、自身の気持ちを理解・言語化するのが難しいであろうこともあり、本当に「好きだからいじめている」のか真相は謎だ。いずれにせよ、男児にちょっかいを出された女児にとっては大概、迷惑な話だろう。

 ある意味、育児および性別ステレオタイプ、というか恋愛の“神話”として機能している「好きだからいじめちゃう」言説。男児に限らず、成人男性においても「好きだからいじめちゃう」がアリだと考える人は多いようだ。小学館が運営するwebサイト「メンジョイ!」で、そうした内容の恋愛記事を2本同時に見つけた。

無神経…いや愛なんです!批判っぽいけど「実は脈アリ」なセリフ4

  交際しているわけでもない男性から否定的な言葉をぶつけられると嫌な気持ちになるものだが、「けれど、そんな批判フレーズにも、実は彼からのドクドクと脈打つ愛のサインが隠されていたとしたら!?」とのことで、「批判っぽいけど実は脈アリなセリフ」が4パターン提示されている。

パターン1:「なんでそんな短いスカート履くの?」
パターン2:「化粧濃くない?」
パターン3:「その服、変じゃない?」
パターン4:「口、クサくない?」

 関係性によってはセクシュアル・ハラスメントにあたる気もするが、男子が女子に14のセリフを言うのは脈アリの可能性が高いからなのだという。たとえば、「なんでそんな短いスカート履くの?」と言われた場合、<ファッションに意見するというのは、それだけ異性として見ている証><アアッ!そ、そんなに足をあらわにするなんてッ……。俺以外の男には、頼むから見せないでくれッ>という“カワイイ本心”が潜んでいる可能性も高い、と、男性の本心を探る。「化粧濃くない?」も同様に<気にしている女子だからこそ、化粧の濃淡が気になる>からだそうである。

 「その服、変じゃない?」も、<幼い頃、気になる子のスカートをめくった男子ほど、オトナになってもお気に入りの女子にちょっかいを出したがる傾向アリ>で、<好きな子だから、なんとなくイジワルしたい>という“微妙な恋ゴコロ”が隠れているから。最後の、普通は大変言いにくいと思われるワード「口、クサくない?」だって、<それだけ至近距離になっているということでもありますので、好感を抱いているのは確か>であり、<一般的には指摘しにくい口臭を指摘するということは、男子としてはその女子に対して大きな親しみを抱いている可能性も>と解釈してみせるからスゴイ。

 だから男子にこんなことを言われムカついても聞き流そう、次回からナチュラルメイクにしたりエチケットに気を配ってみようとアドバイスを送り、<こんなフレーズを口にする男子がいたら「キャッ、私のこと気にしてるぅ!」と思っても、まんざら間違いではないんですよ>と結論づけている。なんでもポジティブに捉えられるのは結構なことだが、記事の大前提となっている“脈アリでさえあれば(つまり自分に好意を抱いているのならば)男子の失礼発言を女子は受け入れられる”という考えがおかしい。

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中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

バナナ&ストロベリー

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