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“フラリーマン”の「家族の待つ家に帰りたくない」「時間の使い方わからない」…という厄介な悩み

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Photo by naoK from Flickr

 919日放送の『おはよう日本』(NHK系)の「けさのクローズアップ」コーナーが、取り上げた「フラリーマン」というワードが話題になっている。「男たちがまっすぐ帰らない理由」と題し、フラリーマンとは、仕事が終わった後も家にまっすぐ帰宅せず街をフラついている男性のことだとしている。放送時間はわずか11分程度で比較的ライトな取り上げ方だったのだが、ネットではたちまち批判が巻き起こり、いわゆる炎上状態となった。確かに一言、言いたくなるのもわかる内容ではあった。

 番組が密着したある30代男性(結婚2年目)は、近年進められている「働き改革」によりこれまでよりも早い時間帯に退社できるようになったが、家に帰りたくないものだから妻(共働き)には残業だと虚偽申告をして、外で時間を潰す。退社後、わざわざ一駅先の駅まで歩き、公園のベンチで妻が残業用に作ったおにぎりを頬張りながら本を読む。その後はカフェやバッティングセンターに立ち寄って、帰宅するのは退社してから2時間後だ。

 男性がまっすぐ帰宅することを躊躇う理由はこうだ。自分が早く帰宅したところで、妻は「まだごはんができていない」と言うし、かといって家事を手伝ってもうまくこなせず妻に迷惑をかける、だったら家事は妻に任せ、自分は遅めに帰ろう、と。今回の取材を機に男性は、妻に残業ではなく外でフラフラしていることをカミングアウト。実は、妻は夫の嘘に薄々勘付いていたのだが、「自分もひとりの時間が欲しい」とのことで、夫婦関係の悪化には至らずに済んだ――。

 別の30代男性(不動産業、妻と2児あり)は、やはり「働き方改革」によって定時退社が増えたものの、時間を持て余す。子供は5歳と7歳。まだまだ手がかかる年齢なのだが、男性としては後ろめたさを覚えつつも、子供中心の家が居心地悪く感じる時もあり、まっすぐ帰りたいとは思わない。

 残業削減に積極的な会社に所属する50代男性の場合は、元々は親の介護の息抜きとして夕方フラリーマンになっていたが、親を看取ってからも「ちょっと自分の時間を作りたい」という気持ちは変わらず、フラリーマン生活を継続している。

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中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

バナナ&ストロベリー

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