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石田ゆり子や深津絵里が「結婚しない」のは摩訶不思議なことですか?

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 ちなみに「美人なのに独身だなんて不思議」という、持ち上げているんだか見下しているんだかよくわからない批評を受けている当該アンケートのランキング入賞者は、1位石田ゆり子(47) 2位深津絵里(44) 3位鈴木京香(49) 同じく3位稲森いずみ(45) 5位松下由樹(49) 6位中谷美紀(41) 7位沢口靖子(52) 8位天海祐希(50) 9位片平なぎさ(58) 10位滝川クリステル(39)だった。競争が激しいとされる芸能界で長年活躍し、不動の地位を築いた錚々たる顔ぶれだ。経済的な欠落を補うべく結婚という選択をする事例も世の中にはあるが、彼女たちは独身でも経済的に逼迫することもないだろう。

 また、芸能人の結婚事情をクローズアップする記事というのは、当該芸能人の性別によって解釈や表現が異なるものが多い。

 “未婚でイケメンの男性芸能人”に対しては、「独身貴族」「(一般女性の憧れとして)最後の砦」という表現がなされ、独身を肯定し、結婚が発表されると「○○ロス」と嘆きの声が溢れたりもする。それが“未婚で美人の女性芸能人”となると、どこか憐れみの目を向けられ淋しい存在かのように扱われる。男性であっても、“イケメン”以外はこの限りではなく、結婚相手に厳しい条件を提示しているお笑い芸人などは「変人」扱いされたりもしているのだが。いずれにせよ、「結婚しないこと」に意味を持たせすぎである。「結婚する・している状態」よりも、「していない状態」のほうが異常だということなのだ。何なんだ、この不自由さは。結婚なんて、してもしなくてもどちらでもいい。その単純な合意が、どうしてこんなにとりづらいのだろう。

 「結婚していないこと」に意味を持たせすぎている点についてさらに言えば、結婚相談所や「婚活」パーティーなどの場では、男女どちらも最低限の身だしなみや清潔感に気を遣い、場を和ませることや、年収や家庭的度合いなどが重要だといわれるが、実のところそんな諸条件をクリアしていなくても「結婚」を達成している人は本当に多い。

 何度か書いたことがあるが、街に出ても、子供の送り迎えで保育園に行っても、美人ではない母親(私は未婚母だが、ほとんどが結婚経験のある女性と推察される)は、そこらじゅうにいる。地元に残っている友達と連絡を取った時は、元同級生たちの噂話(主たる話題は誰々が結婚したという話)を聞くことになるけれど、友達の話を聞く限り、美人・不美人と既婚・未婚に因果関係があるとは思えない(ついでに言えば、結婚時期と美人・不美人も関係なさそうだし、性格の善し悪しも無関係のようだった)。いや、そもそも美人・不美人の基準自体、個々によって異なるのだから、美人の多くは結婚しているか否かを客観的に判断することなど不可能だ。

 話が脱線してしまったので戻すと、つまり「結婚している人」が何か優れているとは到底言えず、「結婚していない人」におかしなところがあるとも言えないだろうということである。「したい」気持ちがあるとしたら、運、そして縁なのではないだろうか。そして「したくない」人に、無理矢理それを勧めたり、おかしな人間だとレッテル貼りをしたりすることもまた、非常に無意味だということを、よくよく知っていただきたい。

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中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

バナナ&ストロベリー

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