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IKKO「男性同士の性的暴行は興奮したら犯罪ではない」。芸能人井戸端会議番組と化している『バイキング』

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『バイキング』公式サイトより

 116日放送の『バイキング』(フジテレビ系)で、俳優ケヴィン・スペイシー氏が俳優アンソニー・ラップ氏から、過去の性的アプローチについて告発された件を取りあげていた。

 この問題については、すでにwezzyでも言及をしている。詳細は下記を参照いただきたい。簡単にまとめると、ハリウッドの大物映画プロデューサーであるハーベイ・ワインスタイン氏による性的暴行問題が告発された流れを受け、ラップ氏が未成年の頃にスペイシー氏から性的なアプローチを受けたことを発表。スペイシー氏は、30年ほど前のことで当時のことは記憶にないが、不快な思いをさせたのであればお詫びしたいと謝罪し、その上で、自身が現在はゲイとして生きていることをカミングアウトした、という話だ。

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 件の『バイキング』では、出演者のIKKO氏が積極的な発言をしていた。しかしその発言には疑問点と問題点が多かった。

 はじめにIKKO氏は、この問題は、未成年に成人した男性が性的虐待を与えてしまったことが重要であり、ゲイであるとか、ないとかではない、という発言をする。これは至極まっとうな指摘だろう。IKKO氏が発言する前に流された、本事件についての番組側のまとめは、スペイシー氏による性的暴行疑惑よりも、むしろスペイシー氏が謝罪の上で自身がゲイであるとカミングアウトしたことに焦点をあてる構成となっていた。

 バイキング番組側は、ラップ氏の告発を報じたあとに、それだけではここまで大事にならなかったのではないか、と言い、スペイシー氏のカミングアウトについて言及していた。明らかに、カミングアウトに焦点をあてる構成だろう。番組の中で、スペイシー氏が謝罪とカミングアウトを同時にしたことについては、「問題のすり替えである」「ゲイは小児性愛であるという偏見を強化しかねない」と、アメリカでも批判が殺到していることについて触れているのにもかかわらず、だ。

 だからこそIKKO氏の最初の発言は非常にまっとうなものだった。

 問題は他にある。実はIKKO氏は、司会の坂上忍に話を振られた後に、こんな発言をしていた(以下は要約)。

「後ろから羽交い絞めにされてレイプされたらすごく嫌。だけど正直な話、そのときの二人の関係はどうだったのかは二人にしかわからないこと。(ラップ氏が30年間も)我慢していたんだったら、前に言えばよかった。アカデミー賞がセクハラの問題を言い始めたときに、なんでその時言えなかったんだろう。言える人と言えない人がいるっていうのもあると思うんですけど……」

「(同性間でも性犯罪として成り立つという話のあとに)内容によりますよ。未成年ということは置いておいて、成人した男性同士のレイプは、どこからどこまでがレイプなのかわからない。刺激されて、まさぐられて、その人が興奮したってことは犯罪にはならない。どっちかっていうとその人が悪い」

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