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『監獄のお姫さま』小泉今日子の七変化に脱帽! 傷害罪で服役した元主婦は“可愛らしいおばさん”

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『監獄のお姫さま』公式サイトより

『監獄のお姫さま』公式サイトより

 今回は毎週火曜22時放送『監獄のお姫さま』に主演する小泉今日子さんについて。我らのキョンキョンが今年は2作もテレビドラマに出演するという嬉しい進撃。『サラリーマン左江内氏』(日本テレビ系・1月~)では、夫を「ちょっと早く台所の洗い物してよ。くせえし。弁当作るのはいいんだけどさあ、片付けまでやってけよ」と足蹴に使うほどの鬼嫁に。鬼嫁なのにふわふわ可愛いジェラートピケの衣装も話題になりました。そして今回は、何かと可愛いおばさん役。毎週、何が起きるのかわからなすぎる展開をニヤニヤしながら鑑賞中です。

“女子刑務所で共に刑期を過ごした馬場カヨ(小泉今日子)、勝田千夏(菅野美穂)、足立明美(森下愛子)、大門洋子(坂井真紀)、若井ふたば(満島ひかり)が、EDOミルク社長・板橋吾郎(伊勢谷友介)を誘拐。彼女たちには、吾郎の傲慢な野心によって逮捕され、刑務所で現在も服役中の江戸川しのぶ(夏帆)というもう一人の仲間がいる。馬場カヨたちの誘拐の真の目的とは一体……”

 放送開始前から、豪華なキャストと宮藤官九郎さんの脚本で注目されていた『監獄のお姫さま』。宮藤さんの専売特許になりつつある、ストーリーの逆回転によって徐々に誘拐の目的が明らかになっていきます。

 キャストは揃いも揃ってクセのある設定の役柄ばかり。菅野美穂さん演じる脱税した経済アナリスト、森下愛子さん演じる夫の身代わりとなって出頭した極妻。特に、満島ひかりさん演じる元・刑務官の若井ふたば(通称・先生)は異彩を放っています。

「雑魚は雑居でざこ寝しな!」
「しゃべるな、クズ!」

 ……と、刑務官らしい力強い声量で女囚たちに指示を下します。一瞬で空気を変える迫力が秀逸すぎるのです。そして、我らがキョンキョン。

 普通の主婦だったカヨは、不倫していた夫を刺したことで服役していました。刺した瞬間の回想シーンでは、話を聞いてくれない夫にまくし立てたのです。

「要点しかしゃべっちゃいけないの? 要点以外はどうすればいいの? 誰に話せばいいの? 前は聞いてくれたじゃん。そっちは誰かにしゃべっているかもしれないけどこっちは誰にも話せないの。だから全部要点なの!」

 これを受け、「参ったなぁ、これだから女は」と溜め息をついた夫を刺しました。いい妻、いい母でいようと頑張っていただけなのに、それが不倫と言う形になって返ってくるという切ない展開。このシーンは見ていて辛かった。

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スナイパー小林/小林久乃

文筆家、編集者、エンタメ&テレビドラマ評(コラム)からの愛酒家。出版社2社で女性ファッション雑誌、情報誌の編集部員を経て、まんまとフリーランスに。ライターの先生や地方で講演と楽しいおしゃべり仕事もしてます。静岡県浜松市出身。アラフォーで正々堂々の独身を誇る…。

@hisano_k

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