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結婚に望みを繋ぐ女子の経済事情と、自分だけで回していく女性の収入・貯蓄・人生設計の差が大きすぎる

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 さて今回12月号で注目したいのは「人には聞けないお金のヤベ~数字」。2026歳限定で回答を募ったアンケートの集計結果が発表されている。回答者153人(平均年齢22.6歳)と小規模なアンケートだが、エスカワ読者層の生活実態が浮かび上がってくる。

 彼女たちの属性を見ると、まず職業が、1位大学生(半数近く)、2位フリーター、3位会社員と、会社員よりフリーターが多い。未婚92%、既婚8%。実家暮らし79%、ひとり暮らし21%。1か月で自由に使えるお金は、実家暮らしが平均44,726円、ひとり暮らしが32,142円。社会人(フリーターは除いていると思われる)の職業は、1位事務(半数近く)、2位歯科助手・看護師、3位保育士。社会人の平均月収は165,579円。使っている財布の1位はルイ・ヴィトンなのに、プチプラアイテムをよく利用しており、よく行くショップの1位はイオンモール(ちなみに2位はルミネエスト)という辺り、回答者(エスカワ読者)には地方女子が少なくないのかなと思わされる次第だ。78%の回答者に貯金があり、平均貯金額は786,555円、毎月の貯金額は平均29,129円。

 そんな彼女たちの将来像は、今号全体から伝わってくる。やりたいことで稼ぐ、そして素敵な結婚をする。堅実というよりは、今を全力で生きる。わ、若い……(実際に若年齢層なのだから当然と言えば当然だが)。彼女たちには、自分自身の収入を増やして経済的に安定しようとか選択肢を広げようという提案よりも、多少なりとも自分より稼ぎの良い男性と恋愛して結婚して出産して家庭を築くことが幸せの道筋として提示されているように見える。

 自分よりは収入のある男性と結婚するによって安定した生活を手に入れるというのも、一見欲張らない堅実な生き方にも見えるが、夫の収入や社会的地位に依存しているという意味でリスクも孕んでいる。夫が何かしらのアクシデント(病気やリストラ)に見舞われこれまで通りの収入を得られなくなったり、夫婦関係がうまくいかず離婚を望んだ時、経済的に自立していない女性は窮地に立たされがちだ。それゆえ、結婚という不確定要素をなるべく考慮せずに人生設計を立てているのが、次に紹介する「日経ウーマン」(日経BP社)である。

 こちらは、やりたい仕事かどうかに関わらずコツコツ毎日働くアラサー女性を想定し、201711月号では「ざっくり家計でみるみる貯まる! こだわり支出で毎日を楽しむ! 幸せ女子のお金の使い方」と賢いお金の貯め方について懇切丁寧な指導が展開される。お手本として、貯め上手でお金の使い方も上手な読者“幸せ貯め~ジョ(女)”3名の日常が紹介されているのだが、先述の「エスカワ」読者と比べると、余裕を持った暮らしぶりだ。

 たとえばITSE・ひとり暮らしの相沢さん(41・仮名)は、貯金投資額1010万円、年収(手取り)390万円、月収(手取り)32.5万円で、既にマンション購入済み、月々のローン返済額は155000円。155000円って、エスカワのアンケートに回答した社会人の平均月収16万強とほぼ同額だ。そんな相沢さんは社会人になってから専門職大学院を3年かけて卒業したそう(その際にかかった費用は110万円)で、キャリアアップに積極的。家計は、生活費、住宅ローン、カードの引き落としなど用途ごとに銀行口座を分けて管理しているとのこと。さすが日経ウーマン読者、きっちりしすぎなくらい、きっちりしている。

 2人目、介護・営業事務の津山さん(30・仮名)は、貯蓄投資額150万円、年収(手取り)300万円、月収(手取り)19万円。先の相沢さんより収入は低いが、手取り19万円ならば額面では25万前後となる。彼女の居住地は明かされていないが、自宅は駅まで徒歩25分の1LDKで家賃39千円とかなり安い。もし都内および都内近郊でひとり暮らしするとなると、1Kでも月々の家賃は67万程度かかってしまい(場所や物件の条件によってはもっと高くなったり安くなったり)その分他の生活費や貯蓄額は減らすしかないわけで、やはり「家賃」の存在は大きいと痛感する。そんな津山さんは月収19万円のうち、貯金&投資3万円、家賃を含めた生活費7万円で、自由に使えるお金は8500円となかなか潤沢。通勤含め毎日1時間以上歩き、夜はジムに、帰宅後はお風呂でリフレッシュして健康維持している彼女は医療保険をかけておらず、これも生活費を安く抑えるのに一役買っている。

 続いて3人目、保険・人材開発の松本さん(45・仮名)は、貯金投資額1000万円、年収(手取り)450万円、月収(手取り)30万円、既婚。住宅ローンは夫が負担しているそうで、松本さん自身の月収30万円の使い道は、生活費約4万円、貯蓄&投資15万円(円定期預金&終身保険)、自由に使えるお金は約11万円で、服飾費(夫の分も含め)45000円、美容費2万円、交際費3万円、スキルアップ費15000円とのこと。彼女の場合、夫との共働きで生活費の分担があることが、貯蓄と自由金額の多さに大いに関係していると思う。

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中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

バナナ&ストロベリー

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