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結婚に望みを繋ぐ女子の経済事情と、自分だけで回していく女性の収入・貯蓄・人生設計の差が大きすぎる

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 「エスカワ」読者が1カ月で自由に使えるお金は、実家暮らしが平均44,726円、ひとり暮らしが32,142円だったのに対して、「日経ウーマン」に登場した3名が自由に使えるお金は、相沢さん53000円、津山さん8500円、松本さん約11万円。毎月の貯金額を見ると「エスカワ」読者が平均29,129円なのに対して、「日経ウーマン」では相沢さん7万円、津山さん3万円、松本さん15万円(相沢さんと松本さんは投資含む)。津山さんは3万円と他の2名より少額だが、そもそも自由に使えるお金として8500円あり、毎月の貯金額を増やしたければこちらから回すこともできる。いずれにせよ、「エスカワ」読者の収入・貯蓄事情との差は歴然としている。

 もちろん、「エスカワ」アンケートに回答した読者153人のうち半数近くは学生で、平均年齢も22.6歳と低いことも、収入や自由に使えるお金が少ない要因だとは思う。しかしながら「エスカワ」アンケートに答えた社会人の職業を見ると、事務、歯科助手、保育士など長年勤めても高収入が得られにくいものが目立ち、この先「日経ウーマン」に登場した3名のように貯められるのだろうか。収入そのものが上がっていかなければ、この先結婚や出産などに際して、“若い”うちにコツコツと貯めてきた貯金を切り崩さざるを得なくなり、その後なかなか巻き返しが難しいのではないか……と勝手に心配してしまう。

 最後にリッチな層も紹介したい。「Oggi」(小学館)は、都会で働き高給を稼ぐ総合職の女性を想定していると見える。同誌には、「気になるみんなのフトコロ事情 私の預金通帳」という連載ページがあるのだが、これが本当に「みんな」のフトコロ事情なのだとしたら不景気なんてどこにもなかったんだと言いたくなるほどリッチな暮らしぶりが伺える。

 今月の通帳は、セレクトショップ経営をしているZ子さん(29)。大学卒業後は、食品メーカー、外資系ブランド、広告代理店などで勤務し、昨年退職し、今年6月に起業してネットでセレクトショップを開いたという。家族は夫と子供1人(0)、大阪在住。このZ子さん、なんと預金総額がトータルで約1820万円! 残高3,815,716円の普通預金の通帳が紹介されているのだが、会社員時代からずっと月10万円の定期預金を死守していたり(夫には秘密)、エルメスのバーキンを166万円で売却したり、自分の服や靴や実家にあった食器やタオルをメルカリで売ったり、色々すごい。通帳に振り込まれているメルカリの売上額は、29/8/25付で200,000 29/9/1付で70,00029/9/8/1付で50,000! 1か月も満たない間にメルカリだけで32万円の売上。累計売上は200万を超えているという。これだけの売上を得られる商品が手元にあること自体、すごい。

 以上は、すべて今年の1011月に発売されている女性向け雑誌なわけだが、とにもかくにも格差が凄まじい限りである。3誌はそれぞれ“想定読者”を踏まえた上で誌面作りをしているだろうが、想定読者は、ファッション・趣味・嗜好の違いだけではなく、人生設計や経歴も大きく違う。とりわけ、どんな会社に就職するか、が、20代以降の長い人生のお金事情を決め、分岐点となり得る。そしてどこに就職するかは、それまでに受けてきた教育と視野の範囲によって左右されるだろう。こんなに違うのか……と愕然とさせられる。念のため、「エスカワ」が貧乏・不幸だと言いたいわけではない。ただ、“これだけ違う”ということだ。同じ女性であってもこれだけ個人差が大きければ「女性は~である」と一括りにすることは不可能であろうし、女性を取り巻く状況は十人十色であることを無視して政府が「女性活躍」を謳うのも現実的ではないだろう。むしろ、女性を取り巻く状況はこんなにも違い過ぎるのだということを念頭に置かなければならないだろう。

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中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

バナナ&ストロベリー

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