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『刑事ゆがみ』神木隆之介は視聴者の親心を刺激する

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『刑事ゆがみ』Instagramより

『刑事ゆがみ』Instagramより

 今回は毎週木曜22時00放送『刑事ゆがみ』(フジテレビ系列)に出演する神木隆之介さんについて。彼が出演した作品で第一印象にあるのは江口洋介主演の『涙をふいて』(フジテレビ系・2000年)。二宮和也、上戸彩等4人兄弟の末っ子でこねくり回したくなるほど可愛かった。それが時を経て現在24歳で刑事役とは感慨深くなるものです……。

“違法捜査は上等、事件解決のためなら手段を選ばない刑事・弓神適当(浅野忠信)。彼とバディを組むことになったのは、真面目で正義感の強い青年・羽生虎夫(神木)。ちなみに童貞。毎回起こる事件にタイプの違う2人がタッグを組んで解決していく”

 ドラマはすべて一話完結。強姦未遂、殺人、誘拐などさまざまな悪質事件を弓神(ゆがみ)と羽生が解決していきます。今クール放送のドラマでは、毎週放送が楽しみな作品のひとつ。

 たくさんの刑事ドラマが放送され、事件から解決までのストーリーが割とパターン化されている昨今。弓神の次に何をしでかすかわからない素っ頓狂かつ適当な捜査方法に心がくすぐられるのです。一聞では煩雑そうな印象を受けるかもしれませんが、テンポのよさが高じてストーリーがすんなりと入ってくる良作品。

 そして神木さん演じる羽生は、交番勤務から若くして刑事課へ配属、将来を嘱望されている存在。弓神とは反して生真面目で正義感が強く、出世欲も強い。もちろん上司へのゴマスリも欠かしません。

 そう言うと完全無欠のエリート好青年を想像しがちですけど、実際はInstagramで盛ったリア充生活をアピール、こっそり出会い系アプリで恋人募集中とややこじれた人物。さらに童貞というおまけつき。その私生活を日々、コントのごとく弓神から突っ込まれています。

(弓神)「(テレ朝にてドラマ放送中の童貞と処女が集まる高校)『オトナ高校』入学してこいよ」
(羽生)「チェリートじゃねえし!!!

(弓神)「(インスタのプロフ欄に)童貞って書いとけよ」
(羽生)「ヴァッカヤロウ!!!!

 でも羽生をからかうだけではなく、捜査することの意味を行動で教えていく弓神。そしてその教えを体得する羽生。公私共々、虚勢を張ってばかりの彼ですが、なんだか応援したくなるのは神木さんのキャラクターゆえ。

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スナイパー小林/小林久乃

文筆家、編集者、エンタメ&テレビドラマ評(コラム)からの愛酒家。出版社2社で女性ファッション雑誌、情報誌の編集部員を経て、まんまとフリーランスに。ライターの先生や地方で講演と楽しいおしゃべり仕事もしてます。静岡県浜松市出身。アラフォーで正々堂々の独身を誇る…。

@hisano_k

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