2歳で子役デビューを果たした彼は、24歳にしてすでに芸歴20年以上のベテラン俳優。最近は映画『君の名は。』(2016年)をはじめ、声優としても活躍している、実力、経歴ともに素晴らしい役者なのです。
“子役”とは、とても残酷な商売だと思います。幼少期に爆発的に売れてしまうと、人気が継続されることは稀。ビジュアルを保ちながら成長する人は少なく、異常にちやほやされた人気者から一気に脱落、普通の人生を送ることに。よくバラエティ番組でも「あの子役は今……」と取り上げていますが、それですね。
でも神木さんは違いました。愛らしい子役として視聴者の心を癒しまくり、その後は年齢相応の役を経て成長。現在は、子役時代の純朴さを残しつつ、かっこいい青年にスケールアップしているではありませんか。ずっと神木くんの成長を見守り続けた視聴者は、我が子のような思いで応援し続けるんだろうと思います。
さて『刑事ゆがみ』。羽生くんの童貞卒業にも熱い期待がかかりますが、弓神役の浅野さんによる、いい加減だけど人情味溢れる刑事のハマり方も秀逸。今年1月期に放送された『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系・2017年)で演じた、出世ばかりをつけねらう壇上壮大役よりも、今回の役柄のほうが自然体で好きです。最終的に弓神の隠された過去が何か事件を引き起こすのでは、と今後に期待。
1 2