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慶應義塾大学広告学研究会学生らによる集団強姦事件「不起訴」は、司法腐敗を意味しているのか

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Photo by Paul Trafford from Flickr

「ミス慶應コンテスト」を主催する「慶應大学広告学研究会」のメンバーだった男子学生6人が女子大学生に酒を飲ませて集団で乱暴したとして集団強姦容疑で書類送検されていたが、捜査の結果、1128日、横浜地方検察庁はこの6人についていずれも不起訴処分とした。地検は理由を明らかにはしていない。男子学生の一部は女子大学生と示談しているという。「広告学研究会」はこの問題を受け解散している。

 この事件は昨年9月に「週刊新潮」(新潮社)が被害女性の告発を掲載したことで明るみになった。当時の記事によれば、舞台は神奈川県葉山町にあった古い合宿所。毎年「広告学研究会」が海の家をオープンするにあたり学生らが活動拠点にしてした場所だ。同年92日、ここに呼び出された女子大学生Aさんが6人の男子学生らに合宿所の2階で飲もうと誘われ、飲み会が始まった。ところが男子学生らはAさんにテキーラを飲ませ、さらにゲームをはじめてAさんを負けさせ何度もテキーラを飲むように仕向けたのだという。そして泥酔状態となったAさんが男子学生らに「服を無理やり脱がされ」、「無理やり性行為をするだけでなく口に性器を突っ込んできたり」した。翌日Aさんは逃げ帰ったが電車を途中下車し嘔吐。最終的に救護室に駆け込み、救急車で病院へ運ばれた。

 Aさんは警察に被害届を提出。慶應大学はこの6人のうち4人について、昨年11月、3人を無期停学処分、1人をけん責処分とした。これには当時「軽すぎる」という声が上がっていた。そして前述のように、6人が書類送検されたわけだが、今回、6人全員が不起訴処分となったニュースに、ネットでは「慶應の闇」、「日本の司法の機能してなさすごい」、「すげーな慶應に行ったらレイプしても不起訴かよ」などといった声が噴出している。

 確かに告発記事の内容がすべて事実だと受け止めれば、輪姦行為であり起訴されないことは考えにくい。ただ、果たして本当に司法が機能していないのか。慶應大学という名門校の生徒だから、加害者たちの親が権力を持っているから……そうした理由で“不起訴”、つまり事件が闇に葬られたのか疑いたくなる気持ちはわかるが、現時点で憶測だけで語ることは出来ない。

 たとえば、昨年12月に発生した千葉大学医学部の学生らによる集団強姦事件では、被害女性は学生らと示談に一切応じず、学生らは起訴されるに至った。また強姦の場になった飲み会会場で、学生らの行為を止めずに被害者の体を触った研修医も起訴され、いずれも有罪判決を受けている。今回の事件はどうだったのか、今一度よく考えてみたい。

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