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「親のスネ」の正しいかじり方 相続税よりもお得な贈与税に関する仕組みの解説

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生き延びるためのマネー/川部紀子

 こんにちは! ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の川部紀子です。

 前回は「リッチ庶民」と相続税について書きました。父親が遺したそこそこの財産を母親が相続し、さらにその母親が亡くなった場合、子が予想外の相続税を払う可能性があるので気をつけてください。自分が意外にリッチだということに気づいていない「リッチ庶民」と違って、本当のお金持ちは税金対策をしているんですよ、という内容でした。

 では、どんな対策をとれば良いの? という話になります。もちろん納税は国民の義務。払うべきものは払うのが筋です。でも、対策の取り方を知っているか、知らなかったかだけで、支払う税金が変わってくるのもどうかと思います。

 また、国としても、親世代が抱え込んでいるお金を、早い段階で若い世代に移してほしいという考えから、税金を払うことなく親から子や孫にお金を移していく制度を用意しています。今回はそういった制度を解説してみたいと思います。

 この記事では「相続」「贈与」の違いがキーとなります。言葉の意味を混同しないように、ここでハッキリさせてから内容に入りましょう。

 亡くなったことで財産を引き継ぐのが「相続」で、生きている相手から意志をもって財産をもらうのが「贈与」です。亡くなっているか、生きているかの違いは大きいのですが、立派な大人でも、この言葉が入れ違っている場面によく遭遇します。

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川部紀子

ファイナンシャルプランナー(CFP® 1級FP技能士)。社会保険労務士。1973年北海道生まれ。大手生命保険会社に8年間勤務し、営業の現場で約1000人の相談・ライフプランニングに携わる。その間、父ががんに罹り障害者の母を残し他界。自身もがんの疑いで入院する。母の介護認定を機に27歳にしてバリアフリーマンションを購入。生死とお金に翻弄される20代を過ごし、生きるためのお金と知識の必要性を痛感する。保険以外の知識も広めるべく30歳でFP事務所起業。後に社労士資格も取得し、現在「FP・社労士事務所川部商店」代表。お金に関するキャリアは20年超。個人レクチャー、講演の受講者は3万人を超えた。テレビ、ラジオ等のメディア出演も多数。近著に『家計簿不要!お金がめぐる財布の使い方』(永岡書店)がある

twitter:@kawabenoriko

サイト:FP・社労士事務所 川部商店 川部紀子】

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家計簿不要! お金がめぐる財布の使い方