社会

小出恵介の未成年淫行事件を経てあらためて確認したい、大人と少女の関わり方

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小出恵介

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 大阪府の青少年健全育成条例違反の疑いで書類送検された俳優の小出恵介(33)が、不起訴となった。小出は今年5月、仕事で訪れていた大阪市にて、繁華街の飲食店で深夜から未明にかけ、17歳の女性を同席させて酒を飲ませ、宿泊先のホテルで性交したことを写真週刊誌「フライデー」(講談社)に写真つきで報じられて以降、芸能活動を停止している。

 18歳未満の青少年を未明の時間帯まで連れ出すことなどを禁じた大阪府の青少年健全育成条例違反の疑いで書類送検されたのは、今年9月のこと。女性との間ではすでに示談が成立している。

 今回、小出恵介が不起訴処分となったことを受けて、「小出は悪くなかったのか」「やはり女がハメたのか」等の誤解が広まりつつあることを危惧している。不起訴は無罪と同義ではなく、小出が女性に“ハメられて”濡れ衣を着せられたことの証明でもない。この事件から学べることは、成人が未成年を深夜に連れ回してはいけない、というごく当たり前のことだ。夜間、出歩いていた先で、保護者同席でない未成年に遭遇したとき、一緒になって酒を飲むことは少なくとも不正解なのである。

 筆者はかつて少女だった頃、早く大人になりたくて年上の男性と関わろうとしたことがある。つまり、児童ではなく「女」扱いして欲しかった。他にもそういう同級生女子は少なくなかった。今もそういう女の子はたくさんいるだろう。そしてそんな「女子中学生」だったり「女子高校生」だったりを、性的価値が高い存在としてチヤホヤする男性は、今も昔もいる。筆者が中学3年生のとき、仲の良かった同級生Mちゃんは、町の夏祭りでテキ屋の男(当時20代)と仲良くなり、短い期間だが“交際”していた。お互い好き同士なのだから自由恋愛だと言えるかもしれない。マッチングの問題なのかもしれない。少なくとも女子中学生であるMちゃんの側はそう捉えていたし、筆者を含む周囲の友人たちも「あの人はMちゃんの彼氏。顔は怖いけど車出してくれるいい人」と認識していて、何も悪いことをしているとは思っていなかった。だけど成人側も同じように捉えてはいけないのだ。

 援助交際やJKビジネスもそうだが、大人びた振る舞いをしたがる少女を成人側が「オトナ」として扱うことは、こうした事件につながる。大人がどう対応すべきか、事例はすでにある。今年7月に出たニュースだ。6月のある大雨の夜、父親から暴力を振るわれていた兵庫県西宮市内の中学1年の女子生徒が雨宿りしている場面に遭遇した男子大学生が、彼女を保護した。男子大学生には宝塚署から感謝状が送られた。

 男子大学生は最初、女子生徒に傘を渡して立ち去ろうとしたが、女子生徒が追いかけてきて、涙を流しながら「家に帰れない。父親に殴られている」と打ち明けたという。男子大学生は女子生徒に警察へ相談することを勧めたが、女子生徒が拒否したため、自宅へ連れ帰って話をきいた。このとき、二人きりになるのではなく、大学の後輩の女性を呼んでいる。後輩の女性とともに約2時間話を聞き、女子生徒の父親の凄惨な暴力を事実と確信したからか、男子大学生は「県警なんでも相談電話(#9110)」に通報。女子生徒は児童相談所に保護された。

 困っている少女、あるいは奔放な少女たちに対して大人が取れる最善の態度は、もうわかっている。前者に対しては然るべき場所と連携すること、後者に関しては彼女たちがどれだけオトナ扱いを望んだとしても「それは違う」と諭す。子供の“誘惑”に乗ってはいけない。

ヒポポ照子

東京で働くお母さんのひとり。大きなカバを見るのが好きです。

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