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夫の不倫を知っても離婚せずにやり過ごす方法を模索する妻に、役立つアドバイスはあるのか

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Photo by Wonder Woman from Flickr

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 配偶者の不倫を知った時、離婚するか婚姻を継続するかは個々のケースによりまちまちだ。小町では不倫相談を寄せると離婚をすすめるコメントが溢れるが、このトピ主は、離婚はしたくないと望んでいる。夫が不倫していてもそれを気にしないように過ごせる心の持ちようを教えてくれという相談だ。

 夫の浮気を気にしなくなれる考え方を教えてください

 トピ主(女性・37歳・フルタイム派遣社員)は41歳会社員の夫との間に3歳の娘がいる。さてトピ主はこう切り出した。

「夫は恐らく浮気をしています。辛くて辛くてたまりません。しかしそれを暴いて戦ったり離婚する気はありません。
娘を溺愛し、娘も夫が大好きです。
他人を変えることは出来ません。いくら浮気をやめてほしいと訴えた所で、夫はしたいのですから無理強いになります。
今度はもっと隠れてするようになるだけでしょう。
過去に何度か疑っている旨の発言をしましたが、とぼけられました。
しかし心をボロボロにしながら証拠を掴むつもりもありません。育児と仕事と家事に必死で、傷ついている暇はありません。
なので浮気の兆候を感じても辛くなくなる精神力が欲しいです」

 夫も夫で、不倫はしているが離婚する気は無いはず……とトピ主は思っている。なぜなら日々の愛情表現もあり、子供が巣立ったのちに夫婦で行きたいところなどのプランを夫が立てたりもしている。老後の話もしているので、トピ主と未来を歩むつもりなのだろうと見ているのだ。

 だが「例えばコソコソと外へ電話をしに行ったり、新婚当時は放ってあった携帯を家の中では電源を切るようにしたり、私の目に触れない所に隠すようになったり。急に趣味じゃない新しい服を買い出したり、まだまだ履ける靴があるのに新しいものを買ったり、忘年会にやたらとオシャレして出掛けたり。急に白髪をとても気にしてコッソリと私の毛染めを使ったのに、使ってないと嘘を言ったり」することを目にするたびに、胸が潰れそうに辛いのだという。

「極端な話をすれば、最終的に一番大事なのが私であれば、それで良いです。
夫の浮気を気にしなくなれるような、ドーンと構えていられるような考え方や、心の軽くなるような経験談を聞かせていただきたいです。
大変恐れ入りますが、そんな男でいいの?や、離婚しなさいと言ったご意見はご遠慮いただきたく思います」

 アドバイスを求めるトピ主、しかしここは小町である。不倫相談をすれば、一にも二にも「離婚!」とけしかけるコメントが殺到する小町なのだ。そこで「そんな男でいいの?や、離婚しなさいと言ったご意見はご遠慮いただきたく」思っても難しい。

「それでいいの? 同じ経験があります。私は夫と正面から対峙することを選んだんだけど。見て見ぬ振りなんて、できなくて。トピ主さんも辛いんですよね。気持ちは伝えた方がよくないですか?」

「トピ主さんはまだお若いですよね。これから先こんな毎日で大丈夫ですか?」

「一夫多妻が認められていた将軍の正室も焼きもち焼いていたと言う記録残ってますねえ。正室なのですからどーんと構えていても内心は嫉妬が渦巻いてしまうのは仕方のない事です。御主人に直に聞いてみたら如何です?」

「私だったら、離婚ですね。仕事もあるし、慰謝料取ってさっさと別れます。子供だって心から笑えない親の元ですくすく育つか不安になると思うので」

「気にしないでいられるのですか?下手すると財産持ってかれますよ」

「そんなんだから、旦那にナメられるんですよ。浮気を知ってることは旦那に話してとことん、旦那を追い込んで、最後、そんなことしてるなら、別れてやるわ! 子供は絶対渡さんからな!! ぐらい言って、離婚届を役所に取りに行き 旦那に離婚届叩きつける」

 う~んさすがは小町。トピ文を読んでいるだろうに「それでいいの?」と問いかけまくりである。

 だが、真面目にトピ主の求める心の持ちようをレスするユーザーもちゃんといた。特に、同じ経験をしたことのある女性からの具体的なアドバイスもいくつか見られた。

「私もトピ主様と同じように夫の浮気が分かっているけれど、別れるつもりがない状態です。
私がとっている方法は、頭の中で夫、自分が手をつないで仲良くしている状態をイメージして、その後、横に浮気相手の女性を立たせて女性の前に勢いよくシャッターをガラガラ閉めて、『私たち夫婦は一生一緒に仲良くいるの! 私たちの人生に浮気相手は存在しないの! 関係ないの!』と呪文をかけて、シャッターで浮気相手の女性を見えなくする事です」

「私も今似たような立場です。
無理に不倫相手との仲を引き裂いたとしても、私にその分の愛情が帰って来るわけでもなく、逆に恨まれたり嫌われてしまうんじゃないかと思ってしまい、何も言えません。
親の不仲な様子を見て子供が傷つくのも嫌なんです。自分さえ我慢すれば平和に暮らせるんだと思い、そのまま何年も過ごしています。
ただ、胸には常に重苦しいものを抱えている感じです。
私が自分の心を軽くするために参考にしていることは、芸能人の奥様たちですねー
何回浮気されてもドーンと構えて、ユーモラスなコメントをされる方までいます。1回の浮気で即離婚というカップルもいますが、前者の奥様達の方が人生経験が長く深い方が多い気がします」

「高収入の夫です。
子どもが生まれたあたりから、おかしい行動が目立ち始め、
浮気相手は何人かしら、もう数えられない。笑。
始めは腹も立ちましたが、ちゃんと生活費もくれるし、別にDVでもないので、野放しです。ポイントは絶対離婚しないこと」

 また当事者ではないが純粋なアドバイスもあった。

「もしかして、浮気が本気になって捨てられる可能性も無くは無いので、自立できるように準備をする。
資格取得に時間がかかるものもあるので、勉強する時間を増やして浮気のことを考える時間を減らす」

「そんな覚悟を決めたあなたには夫にとって大事な母港になることをお勧めします。
あなたの夫は移り気でしょっちゅう家を空け他所を渡り行く船です。
いろんな町の港に出入りしては遊びますが、必ず決まった母港には帰るのです。
帰る母港があるからこそ、安心してフラフラできるのです。
あなたは徹底的に居心地の良い、帰ってくればホッとできる場になる努力をすればいい。
『今日も帰って来てくれたんだね、ありがとう』という気持ちで接すればいい。
感謝には感謝の気持ちを呼ぶ力があります。
遊び相手は所詮遊び相手、あなたの敵ではありません。
それより夫が他所へ行くのを後ろめたくなるほど、自分を磨くことです」

「自分を幸せにできるのは自分しかいない、一人でも夫がいなくても幸せに生きていく覚悟をすることです。揺るぎない絶対的な幸福を自分で作り上げるのです。夫を自分の中から消すこと。好きでない人には何をされても傷つかないですよ」

「時代劇の大奥で言えば、私は正室。
他の女たちは側室。側室は絶対に正室の立場を脅かせない。
おおらかに構えていましょ。騒いだりしたら逆に正室の品格が下がるわ。
殿にも娯楽が必要なのね。男だもの。
という気構えですごすことでしょうか……」

 イメトレ、大奥の世界だと思い込むこと、母港になるなど、なかなか味わい深いコメントばかりで小町の集合知の面白さをまた今回も垣間見た。母港って筆者には絶対思いつかない。しかし「女は港になれ」って演歌の世界ではよく聴くような気もする。なかなか男尊女卑的な価値観だと思うが男女の愛憎は他人がどうこう口出しできない領域でもあるしなあ。

 さて、書き込まれたトピ主レスにはなぜ離婚を選択しないのかという理由が書かれていた。やはり子供の存在は大きいようだ。

「まずは娘のことです。娘のことを命に替えても守りたいと思ってくれるのは、この世に夫と私と両親くらいでしょう。その人たちからの愛情を浴びて育ってほしいと願っています」

 そして、不貞の証拠を掴むことによって心理的なダメージを負いたくないこと、何度か話し合いをしたが、夫には否定され、むしろ咎められたことから、嫌な気持ちを持ち続けることに疲れてしまったことなども挙げられていた。他のコメントにも書かれていたけど夫のことが好きだから悩んでしまうのだろうし、離婚はしたくないと思っているのだろう。

 こんなコメントもあった。

「夫のことが気になって、気になってしょうがないから余計、『気になる』状態。『夫婦は、見ざる、言わざる、聞かざるがいいらしい』けれど、なかなか難しいですよね。夫が、自分より違う人に目が向けられている原因は何でしょうか? 『育児と仕事と家事に必死で、傷ついている暇はありません』と、必死で頑張って、生活しているあなたの姿を見て、夫は、『自分に気を引いてもらいたくて』わざとらしく『浮気しているようなそぶり』を見せている気もしますが…母でもなく、主婦としてでもなく、『妻として自信』を持ち『あなたの事を大切に思っているのは、私だけです』みたいな内容の日記や手紙でも、毎日のように続けて、『気持ちの整理』と、さらに『自分の心の魅力』を磨き、夫に『注目され、気にかかる存在』になるしかないのかなと、思います。あるいは、『現状の頑張り』をやめて、育児も、家事も仕事も、夫が、『俺がやらなきゃダメなんだ』と、夫に甘えてみたり、『私のことをほっとくと今にいなくなるよ』と危機感を持たせるために、あなたも夫と同じような『コッソリ行動』したら変化があるかもしれないですね」

 毎日、日記や手紙って重くない……? まあ確かに夫の不貞の証拠は、トピ主がそれを目の当たりにする恐怖を感じているために掴めてはいないので、不倫が確定したとは言い切れない。また危機感を持たせるというコメントも些細なことのようでありながら、夫の気持ちをこちらに向けるには必要なのかもしれない。実際にトピ主レスには、トピ主が男性の同僚の話をしたところ夫の態度が少し変わったとあった。

「たまたま夫に普段しない私の同僚の話をしたら、なぜかオドオド? していました。
女の人? と聞いてきたので男性だよと言いましたが
確かに夫はよく職場の話をするので、夫の仕事関係者は何人もお名前を知っていますが逆はないというか
仕事に限らず自分の話をしていなかったことに気付きました。
夫にしてみたら、私の世界には夫と娘しかいないと思われていたのかもしれません」

 いるいる~~こういう男の人いるよね~と思ってしまった。というかトピ主の夫、口もうまいしマメだしモテそうだな。さて小町で色々なコメントを読んで励まされたようで、トピ主は最後にこんなコメントを残した。

「以前に男性脳や女性脳について詳しい専門家の方にお話を伺う機会があったのですが(夫のことがあるより昔です)、男性脳は女性脳と違って異性的興味がただ一人に対して注がれることは考えられないと。
妻に必死で隠す場合の浮気というのは、ジャンルとしてはお酒や煙草や甘いものを食べるのと同じだそうです。
妻からお酒や煙草をやめてほしいと言われても陰でコソコソ嗜んでしまう。ストレス解消に似たものだそうです。
妻がやめてほしいと思っているのは分かっていても、なかなかやめられない。
そして、それと配偶者や子供に対する愛情は、少なくとも男性本人にとっては全く別物であると。
すっかり忘れていたこんな話を『娯楽』のキーワードで思い出しました。
夫のあまり良くない娯楽について目をつぶる奥様もいますよね。少し感覚が分かってきました」

 トピ主なりに色々とイメトレしはじめたようだ。

ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

twitter:@watcherkyoko

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