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松嶋尚美もセカンドレイプ発言、セクハラ問題を軽視しすぎる『バイキング』

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松嶋尚美のセカンドレイプ発言。セクハラ問題の軽視をやめない『バイキング』の画像1

『バイキング』(フジテレビ)公式ホームページより

 『バイキング』(フジテレビ系)のセクハラ軽視があいからず酷い。

 昨年10月に、多数の女優らがハリウッドの大物プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインから過去にセクシュアル・ハラスメントの被害を受けてきたことを告発。同じようにセクハラ被害の告発や被害者を支援する態度の表明として「#metoo(私も)」をつけてツイートを行う#metoo運動が世界中に波及してきた。日本でも、作家でブロガーのはあちゅうが、電通時代に上司からのパワハラ・セクハラを告発している。

 この運動は2018年に入っても沈静化することなく、今月1日には新たに「TIME’S UP(時間切れ)」運動として発展している。TIME’S UP Instagramには「差別やハラスメント、虐待を我慢するのはもう終わり」というメッセージを掲げた画像がアップされ、ハリウッドだけでなく様々な職場で性差別を受けている人々を法的に支援する基金の設立も発表された。

 また今月7日には、ゴールデングローブ賞の授賞式に出席した女優・俳優らの多くが、TIME’S UPのピンバッヂをつけ、黒の衣装を身にまとい、蔓延する性差別への拒絶と連帯を示し、大きな話題となった。

 こうしたハリウッドの動きを今月10日に報じた『バイキング』だが、昨年1018日にワインスタイン騒動を取り上げた際にもみられた、番組MC、コメンテーター、ゲストのセクハラ問題を軽視するような態度を取り続けている。ひとつひとつツッコミを入れていきたい。

 冒頭で一連の流れを紹介したのち番組MCの坂上忍がレギュラー出演者の松嶋尚美に「女性の目からみて今回の運動はどう?」と話を振る。すると松嶋は「よいことだと思うけど、(露出の高いドレスを着ている女優らに対して)おっぱいが半分見えているような服はやめたほうがいいんじゃないの。#metoo運動なんやから。なんだこりゃって思っちゃった」とコメント。坂上も「セクハラ、ダメだろって言ってるわけだからね」と同意を示す。同じくレギュラー出演者である森泉も「黒も素敵だけど、華やかなドレスが見たかったからそういう意味では残念」と語る。

 松嶋のコメントは、「露出の高い服を着ていたのが悪い」とレイプなどの性暴力にあった被害者を批判するセカンドレイプの一種とまったく同様のものだ。露出の高い服=セクハラ・性暴力を許可することではない。問題は加害する側にある。「セクハラ・性暴力にあいたくないのなら、露出の少ない服を着るべきだ」という主張は、性差別を問題としている#metooおよびTIME’S UPにそぐわない。女性に対して着る服を制限することは立派な性差別だからだ。

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