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小室哲哉が引退記者会見で本当に伝えたかったこととは「少しでも幸せに」

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(c)名鹿祥史

 118日発売の『週刊文春』(文藝春秋)で、女性との不倫疑惑報道を報じられた音楽プロデューサーの小室哲哉が、19日、都内で会見を行い、「騒動のけじめとして引退を決意した」ことを発表した。

 小室の不倫疑惑報道はすでにwezzyでも言及している。

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 引退の決意を発表した小室だが、記者会見では、2011年にくも膜下出血を発症し、後遺症として記憶障害をおった妻・KEIKOを介護する中で覚えた苦悩や葛藤を率直な言葉で語っていた。

悔いがない引退ではない

 小室によれば、KEIKOはくも膜下出血発症後、「女性から女の子みたいな優しげな性格」になり、音楽にも興味をなくすようになってしまった、という。さらに「小学4年生ぐらいの漢字ドリルを楽しんでやる」ようになるなど、KEIKOの現在の様子を伝えつつ、次第に夫婦としてのコミュニケーションが減り、そうした関係に小室も疲れ始めたことを述べる。

 2009年に5億円の詐欺事件で、大阪地方裁判所に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決が下されている小室だが、2010年には音楽プロデュース業に復帰している。以後、様々なミュージシャンへの楽曲提供を行うが、仕事が増えていく中で、KEIKOの介護や自身の仕事が、家族やスタッフのサポートなしでは成り立たなくなる。さらに小室自身も、C型肝炎とストレスが原因と思われる突発性難聴、摂食障害、耳鳴り、睡眠障害などで闘病生活に入る。

 今回『週刊文春』で不倫疑惑の相手として報じられた女性は、こうした中で利用していたクリニックの看護師だったそうだ。女性と雑談する機会がほぼない状態が何年も続いていなかった小室は、急な往診にも応えてくれる看護師に対し「容認してもらっている」と思うようになり、徐々にこの看護師と雑談を行うようになる。

「いわゆる雑談みたいなことで心のゆとりであったりとか、笑い顔みたいなこと、僕が普段できないこと、話せないこと、なんとなく楽しめないこと、みたいなことを、ついつい時間を費やしてお世話になってそういう話を聞いてもらったりとか」

 KEIKOの介護や自身の病気、そして仕事に対応する中で、こうしたコミュニケーションのとれる看護師の存在は小室にとって大きなものになり、「一番信頼できる看護師」として、2人きりの時間を過ごすことも長くなる。体調不良を理由に音楽制作に滞りが生まれるようになってきた小室は、2017年秋から周囲の期待に応えられるのだろうか、と自問自答をし始め、60歳を迎える2018年がひとつの大きな節目と考え始めていた。だが、日増しに増えていく不安や懸念、自信のなさをKEIKOに相談しても「理解してもらえているのか」がわからない。徐々に看護師への依存が増していき、年末に「こんなことがまかりとおるわけがない」という胸騒ぎを覚えた矢先に、今回の『週刊文春』の報道があった、という。小室は、看護師との関係が「怪しい」「おかしい」と思われるのは当然だと述べつつ、あくまで看護師として往診してもらっているのであって、「男女の関係はまったく考えていない」と、改めて不倫疑惑を否定していた。

 還暦が大きな節目と考えるようになっていた小室は、自身の引退を、アスリートや野球選手のような引退セレモニーのような、祝福を受けるものとして夢見た日々もあったという。しかし、今回の報道、そして身体的な限界、今後音楽業界に自分の西郷が必要なのかという自問自答もあって、引退を決意したと言っていた。小室は記者会見の中で何度も「罪を償う」という言葉を使っていた。音楽の道を引くことで罪を償う、という感覚は、前述の詐欺事件の際に覚えた「罪もあれば、必ず償い、罰も受けなければいけないんだ」という感覚と同じものだそうだ。

 高齢となり、また新たな若い才能も次々に現れ、そして妻の介護に疲れた小室が「不倫疑惑報道」にかこつけて、引退を決意したという見方も出来るだろう。だが小室の言葉を素直に受け止めるのであれば、これは小室が望んだような引退ではない。記者との質疑応答の場で小室は、「『悔いなし』という言葉は一言も出てこない。(今回の騒動がなければ)誕生日など計画を立てて勇退ができたら言えたのかもしれない」とも述べていた。ここ数年、引退を考えるようになっていた小室はきっと、「引退セレモニー」を夢見ることで、現在の仕事をこなし続けていたのではないだろうか。

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