さらに欽ちゃんは妥協案として「じゃあ、ジャンケンで僕に勝った媒体さんだけ“0点が出ました”って書いていいとか、そんな感じにする? だってね、これが新しい『仮装大賞』の始まりだよ」と笑わせて、その器の大きさに脱帽よ。まぁスタッフは最後まで慎重に「す、少し時間をください。あの、いろいろと誤解を招くといけないので」とアタフタしていたけど、76歳の大ベテラン・欽ちゃんは、やっぱりテレビのことを誰よりもわかっていらっしゃるなと感じた次第よ。いつ会ってもこんなアツにまで「欽ちゃんって呼んでよ」と軽く言ってくださるしね。
余談だけど、加藤茶さんも初対面の時から「いいのいいの、カトちゃんで。ずっとそう呼んで欲しい」って言ってらしたし、“ちゃん付け”していい大御所芸人さんがいるって、ちょっと面白いでしょ? 実力のある本物の芸人さんって、威張ってなくて「いつまでも俺を見て笑って欲しい」って思ってるから、すごく優しい人が多いのよね。
で、話を“0点”話に戻すと、その数字を弾き出してしまった出場者さんは「2週間、必死に練習して挑んだ」そうなのよ。スタッフが心配していたのは「遊び半分で出場して0点を出したわけじゃない。そんな人はそもそも選ばない。だけど、結果0点になった。とはいえ、努力不足というわけでもなくて。人選も含め、なんと言うか見ていただければすべての謎は解けます」と弁明。ミステリーじゃないんだから。
だけどその横で慎吾くんが「欽ちゃんじゃないけど、歴史的に見てもあれは酷かったもん(笑)。誰もが納得する0点だよ。客席も全員がそう思ってたから」と煽ったりで。さすがのコンビネーションでしょ。
欽ちゃんいわく「16年もやってるけど、今回はまた違う『仮装大賞』になったと思うし、新鮮だったしいいと思う」って。慎吾くんも「正直、これで点数取れちゃうの? っていうのも今まであった。それはそれで面白かったけど。でも今回は厳しさもあって、0点でも清々しい感じだった。梅沢さんも怒りながら笑ってたよ」とフォロー。ね、ちょっと見てみたくなっちゃったでしょ?
慎吾くんが元日から頑張って収録していたのに、同日発売のスポーツ紙に『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)終了の記事が載って、本人は知っていたとはいえ新年幕開けからちょっとザワザワしちゃってたんだけど。そこはポーカーフェイスの慎吾くん。いつも通り落ち着いて進行をこなしていたわ。
1000人のお客様を迎えた、大きな会場の後方から登場した欽ちゃんと慎吾くん。慎吾くんの登場に会場は「キャー」と大興奮で、やっぱり人気は衰え知らず。でもね、この2人は仲がいいからこそ「楽屋では、お互いあんまり仕事のことはしゃべらない」んですって。