エンタメ

美容整形はなぜ嫌われるのか。嘘つきだから、ずるいから、努力していないから?

【この記事のキーワード】
美容整形はなぜ嫌悪されるのか? 天然美人のみが賛美される理由の画像1

指原莉乃Twitterより

 『指原莉乃&ブラマヨの恋するサイテー男総選挙』(abemaTV)など複数の番組でMCを務める人気タレント・HKT48の指原莉乃(25)が、「顔面をメンテナンスしたようだ」とネット上が騒がしい。なかでも今、注目されているのは「鼻」で、鼻筋や鼻先を高くし、近年流行りの形に整えた……と疑う声が多数となっている。指原莉乃の印象の変化には「乃木坂46・白石麻衣に似てる」「あえて似せているのでは?」というコメントも大変多い。例えばこうだ。

「本当に白石に寄せて整形してるから心底気持ち悪い。どんだけ整形しても骨格から違うっての」
「天然美人のまいやんに指原が似てるって言われるの腹立つ」
「白石麻衣ちゃんはデビュー当時でこの顔立ちだから、指原がどんなに整形してもムリ」

 ネット上では、「整形していない(と言われている)白石麻衣」と「整形した(と言われている)指原莉乃」を比較し、指原を中傷する勢力が強めだ。一体なぜ美容整形はここまで嫌悪されるのだろうか?

 1月21日、ネット掲示板「ガールズちゃんねる」では「天然美人と整形美人の違い」というトピックが立ち、大反響となっていた。その中のいくつかの意見をピックアップする。

「表情の自然さが違う」
「整形した人は容姿に神経質で、整形を触れられないようにピリピリしている。天然は何を言われようが気にしないし無頓着」
「天然美人は見てて気持ちいいよ。柔らかい感じで自然」
「整形した人は表情が暗い。天然は表情が明るい」

 ステレオタイプのオンパレードだが、特に目立ったのは、遺伝に関するものだった。

「整形した人の子供は可愛くない」
「天然美人は親戚も美形揃い」
「美容整形しても遺伝子はそのまま。整形って顔の履歴詐称だよ」

 おそらく美容整形を相当な重罪だと認識する人もいるのだろう。しかし美容整形を受けることは何ら法律を違反する行動ではない。美容医療を施すクリニックは堂々とCMを流してもいる。にもかかわらず、なぜここまで強い嫌悪感が向けられるのだろうか。

ありのままの美しさしか認めない

 まず古くは「親にもらった体にメスを入れるなんて、とんでもない」という身体観がある。ピアスを開けることさえその理由でためらう人もいる。その感覚は否定しないが、あくまで自分自身がしなければいいだけの話で、他人の身体にとやかく口出しするのはお門違いだろう。

 今、主流なのはそれよりも、「嘘をつくな」「ズルしてる」「努力が足りない」「卑怯者」といった見方である。突然綺麗になってちやほやされているのに生まれつき美人のように振る舞うことは卑怯で、そういう女性がたとえ本当に施術していなくとも「整形していない」と否定することは嘘つきになるのだ。

 例えば顔を別人に見せるほど激変する整形メイク(化粧)は、男性は意見が割れる一方で、女性は多くが受け入れている様子だ。努力の結果だと認められるからだろう。また矢口真里(35)、舟山久美子(26)、鈴木奈々(29)などが公言する「アイプチを長期間使ったことで二重になった」は許容される(ただし「嘘だ、整形に決まっている」と糾弾する向きもある)。遺伝子問題を指摘する傍ら、人工的にクセづけをした二重は良しとされているのだ。これもまた努力の結果とみなされるためである。

 整形同様に高額治療だが、長期間の不自由を強いられる審美歯科(歯の矯正)も批判対象ではない。こちらも努力の側面が認められているのだろう。しかし、美容整形が、苦もなく簡単に生まれ変われるずるい魔法かといえば、決してそんなことはないのではないか。

 お金はかかる上に、維持するためのメンテナンスは欠かせない。依存症のリスクもないとは言えない。何より、プチ整形という言葉が普及して楽そうなイメージが広がったものの、術中や術後には痛みや違和感が伴う。医療行為を受けること自体がリスクを伴い、当事者がそれを覚悟して受け入れた上で成り立っているのだ。もちろん美容整形を施す医療機関自体が、「痛くない」「簡単に綺麗になれる」と謳うケースもある。だが、整形をする本人は痛みやリスクを引き受けている。

 そもそも誰もが自分の姿を愛せるわけではなく、生まれたままの姿で一生、生きなければいけないという決まりごとはない。自分の人生をどう操縦したって構わないのである。

(ボンゾ)

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

オートマティックビューティ シークレットクリアフィルム