エンタメ

真木よう子「事務所に騙された」穏やかでない離別の裏に、タレントイメージのズレ

【この記事のキーワード】
真木よう子

真木よう子Instagramより

 女性からも男性からも人気の高い、美しさとカッコよさを併せ持った女優。そんなイメージが強かった女優・真木よう子(35)だが、その仕事が暗礁に乗り上げている。所属事務所を退社・独立するというが、「私は10年間騙されていた」と話していたというから穏やかではない。

 真木よう子に、異変が表れはじめたのは昨年の夏のこと。Twitterのアカウントを取得し、自らも宣伝活動の励んでいた主演連続ドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)が、視聴率4%台が続くなど低迷。10話放送予定のドラマは無情にも第9話で最終回を迎えることになった。そう、打ち切りである。さすがに視聴率が低迷しすぎた。

 この主演ドラマの放送中であった2017825日、真木はTwitterで「出版社を通さず自由にフォトマガジンを制作したい」と表明。クラウドファンディングサイトに目標金額を800万円に設定した支援募集ページを立ち上げたのだが……このことがコミケファンから大いに反発をくらい、大炎上。結局、真木はコミケ不参加を宣言し、アカウント名を「????騙された????」という意味深メッセージ調に突如変更。さらに非公開設定にしたのち、結局はアカウントそのものを削除してしまったという経緯がある。

 その後は「育児放棄して飲み歩いている」などのネガティブ報道があり、さらに1110日には真木が映画『SUNNY(サニー)強い気持ち・強い愛』の出演を降板することが報道された。その際、真木の所属事務所である株式会社フライングボックスは降板理由について「現状の体調、コンディションでは長期に渡る撮影が難しく、また映画製作側へのご迷惑をかけかねない状況を考慮して、止むを得ず降板させていただくことになりました」と発表していた。だが真木は降板に納得できず、一人で「降ろさないでほしい」と監督やプロデューサーに直訴したという。降板発表後、「週刊女性」(主婦と生活社)の直撃取材を受けた真木は、映画降板について「私が決めたことではないので」「(体調は)大丈夫です。元気です」と言葉少なに応じている。今後の仕事については「事務所を通してください」と言葉を濁していたが……その事務所との契約を更新せず、事務所を辞める手続きが成立したという。

 130日発売の「女性自身」(光文社)が、真木が昨年1223日でフライングボックスを退社していたことを報じている。記事によると、昨年1223日で事務所との契約が満了した真木は、そのまま更新をしなかったという。年が明けた2018年早々にも「契約は更新しない」「残っている仕事については、フライングボックスのマネージメントのもと、引き続きこなしていく」と改めて双方で確認しあったというのだ。真木はフライングボックス所属時代に契約したCM3社の仕事がまだ残っているようで、それが終わるのはおそらく今年7月頃。終了後は事務所を通すことなく個人として女優活動をしていくつもりのようだ、と事務所関係者がコメントしている。

 さらに同誌は、真木と所属事務所との間には十年以上前から溝があったとしている。真木がフライングボックスに所属したのは2000年のこと。2005年に映画『パッチギ!』で注目を浴び、トップ女優となった真木だが次第に事務所に対して待遇面で不満を持つようになっていく。最初こそ事務所を信頼して、契約書に言われるがままにサインしていたものの、あるとき見返せば自分の取り分があまりに少ないことに気がついたのだという。金額そのものについての不満より、信頼していた事務所に「騙された」との思いが強くなったようだ、と同誌で真木の知人がコメントしている。

 それ以降、真木と事務所は契約更新のたびに揉めるように。そこに昨年勃発した真木の連続トラブルだ。各方面から真木に対す批判や非難が集中したり、誹謗中傷を書かれたりしたときも、真木の事務所は対策を練らず真木を守ることをしなかったのだという。これが決定打となって真木は事務所退社を決意した……とある。

 たしかに、あの一連の<真木よう子バッシング>の時期、彼女を擁護するマスコミ報道はほとんどなかった。基本的に、芸能事務所が指示をしてポジティブ記事を書かせる御用メディアも、彼女をフォローする動きをしていない。真木の映画降板を発表した際にも出されたのは事務所側のコメントのみで、真木自身の言葉はなかった。そのうえ、上記のように事務所のコメントからは「真木に手を焼いている」感がにじみ出ているような気もする。この時点で事務所サイドは真木の事務所退社の決意が強いであろうことを把握していたため、真木を<守らない><かばわない>態勢を取り始めていたのだろうか。

 ただ、真木もブレイクした2005年の時点ですでに20代、成人であり、「契約書に言われるがままにサインしていた」ことに問題がないとはいえないだろう。強制労働だったわけでもないのではないか。「騙された」と怒られても……と、事務所スタッフも困惑したかもしれない。また、彼女は「出版社を通さず自由にフォトマガジンを制作したい」と表明してコミケ出展を試みたが、後に出した謝罪文で「女優という職業は、事務所の方針もあり、ファンクラブを自ら作る事は出来ず、故にファンイベントの様な催しは出来ない」と綴っていた。事務所が売りたい「女優・真木よう子」と、彼女自身の表現したいものが、徐々にズレてきてしまっていた可能性もある。いずれにしろ、離別は避けられなかったのかもしれない。とはいえもう少し穏当なやり方があったはずだ。

 真木の演技を上手いか、と問われれば正直筆者は返事に困る。好き嫌いはあるだろうけど、筆者としては彼女を演技派女優だと思ったことは一度もない。だが、人の目を惹く独特の存在感と華がある。加えてアクションもできるのだ。彼女の姿をテレビや映画で観られなくなってしまうのはいかにも惜しい。今後は真木を「事務所に後足で砂をかけた」扱いするよう、どこかの誰かが扇動するネガティブキャンペーンが繰り広げられるかもしれない。あるいは、再び育児放棄のホスト狂いと書きたてられる可能性もある。その真偽をよく見極めたいものだ。彼女自身のやり方に問題がないとは限らないにしても、事務所という後ろ盾を捨て個人で活動することを決めた真木が、理不尽な掟によって消えていってしまうことなどないように。筆者はいまそう強く願っている。

(エリザベス松本)

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

海よりもまだ深く