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私たちは今後、どう働いていくべきか。『人生にゆとりを生み出す 知の整理術』著者pha氏に見る“未来型の働き方”

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 これから私たちが未来の世界で幸せに働きつづけるには、専門性を高めたり幅を広げるための継続的な勉強が不可欠になっていきます。

 グラットンによると、未来の働き方の〈第1のシフト〉を起こした人は、小さな釣鐘がいくつも連なって職業人生を形作る “カリヨン型” のキャリアを実践するようになります。今まで日本では若いうちにどこかの企業に入社、勤続年数とともに権力と収入が上がっていくものの60歳前半で退職した瞬間にすべてが終わる、という流れでキャリアが構築されました。

 しかし、今後は職業人生の途中で他の分野に転職することが多くなるとグラットンは言います。未来の世界では人々の寿命は100歳以上になりますが、それはとうてい年金だけで支えられる年数ではありません。そこで自身の体調や関心の変化に合わせて働き方や職種を柔軟に変え、“生産的でいられる年数”を長くする職業人生のほうが、未来の世界には合うのです。

 生涯にわたって生産的であるには、継続的に勉強することが不可欠になってきます。グラットンによると、専門性を磨く期間や、休業して学業に打ち込む期間(サバティカルと呼ばれる)、各キャリアの合間に人生について深く考える期間を設ける必要も増します。

 phaさんの『〜知の整理術』に書いてあるように、勉強を楽しみとする術を知り、職についてからも必要あらば異業種にキャリアチェンジできる知識を身に着けられる人のほうが、未来の世界では幸せになれる可能性が高いということです。

 後篇ではこれからの社会で幸せに働きつづけるためのヒントをphaさんにもっと聞いていきます!

▼後篇:知識を平等に共有することがたいせつ。『人生にゆとりを生み出す 知の整理術』著者pha氏が希望を感じる、これからの社会

プロフィール

pha(ファ)
1978年生まれ。大阪府大阪市出身。現在東京都内に在住。京都大学を24歳で卒業し、25歳で就職。できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳のときにインターネットとプログラミングに出会った衝撃で会社を辞める。以来シェアハウスで毎日ふらふらしながら暮らしている。シェアハウス「ギークハウスプロジェクト」発起人。著書に『持たない幸福論』『しないことリスト』『ひきこもらない』『人生にゆとりを生み出す知の整理術』などがある。 Twitter:@pha

 

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大和彩

米国の大学と美大を卒業後、日本で会社員に。しかし会社の倒産やリストラなどで次々職を失い貧困に陥いる。その状況をリアルタイムで発信したブログがきっかけとなり2013年6月より「messy」にて執筆活動を始める。著書『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』。現在はうつ、子宮内膜症、腫瘍、腰痛など闘病中。好きな食べ物は、熱いお茶。

『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』

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持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない (幻冬舎文庫)