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私たちは今後、どう働いていくべきか。『人生にゆとりを生み出す 知の整理術』著者pha氏に見る“未来型の働き方”

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今の働き方で未来は明るい? Photo by Louise Peters from Flickr

 読者のみなさんにお聞きしたい。日本の成人で、仕事のあるなしにかかわらず「楽しいなぁ〜。未来は明るいなぁ」とポジティブな展望を抱いている人を、何人くらいご存じですか。

 今回pha(ファ)さんにお話をうかがい、私の中ではその人数が0から1に増えました。phaさんは大学卒業後に就職した会社を28歳で退職し、それ以後「日本一のニート」として多方面で活躍してきた男性です。現在関わるプロジェクトは人気ブログの運営や本の出版、プログラミングや日本各地でのシェアハウス運営などバラエティに富んでいます。

 このたびphaさんは『人生にゆとりを生み出す 知の整理術』(大和書房)を上梓されました。

「本を読んだり勉強したり、そういうのを趣味や遊びにしちゃえると人生は強いということを書いた本です」

 phaさんはそう説明します。

「楽しんで身に着けた知識は仕事につながることもあるし、知識が増えれば人生の選択肢も増えます」

 phaさんは同書に書かれているような勉強法を楽しみながら、シェアハウスやギーク仲間たちに囲まれ幸せに暮らしています。なにせ、「ギーク(プログラミングやコンピュータなどに詳しい人)」かつ「ニート」をわざわざ肩書にするような肝の据わったかたです。「体制なんてブチ壊してやるぜ!」というサイバーパンク風味な男性を想像していたのですが、お会いしてみて衝撃でした。実物のphaさんは、はんなりとシャイで物静かだけどポジティブ、世界平和を願うチベット仏教のお坊さんのような方だったからです。

勉強=趣味=遊び=仕事

 なぜphaさんはこんなに楽しそうに暮らせるんだろう? なにか秘密があるのでしょうか? いろいろ考えました。私も幸せになりたいですから。最終的に、こういう結論に達しました。

 phaさんが幸せそうなのは、彼が継続して勉強をつづけ、“未来型の働き方”を実践しているからだ、きっと。

 本書は学生ではなく社会人に向けて勉強のコツを紹介しています。phaさんは言います。20〜40代くらいの、勉強に苦戦している人に向けて書きました」。学生や若者に伝えたいことは特にないので……、と物腰柔らかに付け加えるphaさん。

 社会人というと一般的には勉強から解放された存在というイメージですが、phaさんの中では違うようです。

「僕は社会人でも勉強するのは基本的だと思います。仕事をしていて勉強したりスケジュールを立てたりといったことは必ずついてまわるからです」

希望のある未来と、ない未来

『〜知の整理術』には、勉強をするにあたって必要になる「だるいを解消するモチベーションとスケジュールの技術」にも一章まるまる割いてあり、参考になります。phaさんにとって勉強は趣味でもあり遊びでもあり、仕事にも直結しています。

「趣味は、読書や音楽を聞くこと遊ぶことです。それらが全部、仕事になっています。今、仕事と遊びがあいまいになってきているので、何が趣味だったかよくわからない」

 たしかに勉強=趣味=遊び=仕事になれば好循環だし、本のタイトルどおり人生にゆとりも生まれ、楽しく暮らせそうです。phaさんはこう言い切ります。

「勉強の中に楽しみを見つけるといい。人生は楽しむためのものです」

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大和彩

米国の大学と美大を卒業後、日本で会社員に。しかし会社の倒産やリストラなどで次々職を失い貧困に陥いる。その状況をリアルタイムで発信したブログがきっかけとなり2013年6月より「messy」にて執筆活動を始める。著書『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』。現在はうつ、子宮内膜症、腫瘍、腰痛など闘病中。好きな食べ物は、熱いお茶。

『失職女子。 ~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで(WAVE出版)』

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持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない (幻冬舎文庫)