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理想の結婚相手は結局どんなひと? 三高から四低、三強、そして三優へ

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Thinstock/Photo by Purestock

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 株式会社JCBが今年に入っておこなった「イマドキ女性の節約意識に関する調査2018」の結果、イマドキ女性が理想とする結婚相手の条件はズバリ「三優」ではないかと分析している。

 同調査は、201811215日に渡ってインターネットで実施。調査対象は全国の2039歳の働く女性1,000名。回答者に「結婚相手に選ぶならどんな人がいいか」を尋ねたところ、次のようなランキングだったという。去年「ワンオペ育児」が話題になったことや、不倫報道がイヤというほどあったせいだろうか。

1位「育児や家事をしてくれる人(53.7%)」
2位「浮気と無縁で自分だけに優しい人(42.1%)」
3位「仕事を頑張る人(32.2%)」
4位「会話が面白い人(27.6%)」
5位「節約が得意で家計に優しい人(24.8%)」

 そこから浮かび上がったのが、「家族に優しい(家事や育児をする)」「私だけに優しい(浮気をせず、妻だけに優しく、会話が面白い)」「家計に優しい(仕事を頑張る、節約が得意)」の「三優」である、というわけだ。

 ちなみに、バブルの頃に理想の結婚相手とされた「三高(高学歴、高収入、高身長)」は、7位「高収入な人」(16.4%)、13位「背が高い人(6.5%)」、16位(最下位)「高学歴な人(4.3%)」と、随分ランクを落としている。

 そのほか、8位「イケメン(15.7%)」、10位「おしゃれな人(11.9%)」、15位「スポーツマン(5.6%)」などとなっている。周囲の羨望よりも、一緒にいて居心地が良く協力して家庭を築いていけるパートナーが好まれているともいえる。

 女性が結婚相手に求める理想の条件は時代とともに変動する、ことになっている。マーケティングの分野では少なくともそうなのだろう。1980年代後半~90年代初頭のバブル時代に、女性が結婚したい理想の男性とされていたのは「三高」だった。

 バブル崩壊、平成不況、デフレ経済に喘いでいた2003年には、心理学者の小倉千加子が著書『結婚の条件』(朝日新聞社)で、現代の女性が理想の結婚相手として求めているのは「3C」であると提唱した。「3C」とは「Comfortable(快適/十分な給料)」「Communicative(理解し合える/階層が同じ、もしくは少し上)」「Cooperative(協調的/家事を進んで行う)」。

 2010年代に入ると「三平(平均的収入、平凡な外見、平穏な性格)」、「三低(低姿勢、低依存、低リスク)」、「四低(三低+低燃費)」など、“平均でいいから、面倒の少ない相手”が提唱されるようになった。ちなみに、「三低」「四低」条件にあるもののうち、「低姿勢」は女性に威圧的な態度を取らない、「低依存」は家事・育児を丸投げせず女性に依存しない、「低リスク」は安定した仕事に就きリストラの可能性が低い、「低燃費」は浪費をしない、という意味だ。

 2015年あたりからは、「三強男子」「三生男子」が理想的だとする見方も生まれた。「三強」とは「結婚生活に強い(家事や育児の能力がある)」「不景気に強い(安定した職業に就いている)」「身体が強い(健康な身体)」。「三生」とは「生命力or生存力(リストラや病気があってもサバイバルできる)」「生活力(家事や育児をおこなえる、親に依存しない)」「生産力(新しいものを生み出せる、人脈や人望がある)」。

 だんだん、結婚観(恋愛観含む)が変化していることが伺える。結婚は女が男に幸せにしてもらうものではなく、誰と結婚してもリスクやトラブルはあるものだという理解。ゆえにそこでどうにか乗り越える力があるかどうかに重きが置かれるようになってきているのではないだろうか。

 また昨年3月、株式会社パートナーエージェントが2534歳の独身女性1,897人にアンケート調査「結婚相手に求める条件」を実施した際には、最近の女性は「三NO男子(暴力しない、借金しない、浮気しない)」という“ノーリスク男子”を求める傾向が強いと分析している。

 順番に見ていくと、だんだん「人としての常識」だったり、「結婚という“共同生活”を潤滑に営めること」などが求められてきている……ような気がしなくもない。なんというか、当たり前のことだと思う。高学歴で高収入で高身長だからといって、妻を蔑ろにしたり共同生活のストレスが尋常じゃない相手だったら、とても末永く一緒にいたいとは思えないだろう。男性もまた、若くて美人な女性が結婚相手として最上ではなく、価値観の一致や思いやりをまず求めているのではないか。

 そう考えると、生涯未婚率の高止まりもなんだか納得がいく。持っている常識や価値観の相違は度外視して「とりあえず結婚」するだけなら婚姻率は上昇する。しかし持っている常識や価値観が合うことを大前提にしたうえで、それぞれの望む条件をプラスし、好きで一緒にいたい相手となると、やはりそうそう巡り合えないものなのかもしれない。

中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

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