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武井咲は休んでも復帰しても怒られる。妊娠に過剰反応しすぎ?

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武井咲 2017年 カレンダー

 昨年9月にEXILETAKAHIRO32)との結婚・妊娠を発表し、今春に出産予定の武井咲(24)。昨年1012月放送の連続ドラマ『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)出演を最後に産休に入っている彼女だが、早くも復帰時期を7月頃と予想するスポーツ紙も出てきている。

 東スポはテレビ朝日が「7月期ドラマに武井咲の出演を決めた」としている。テレビ朝日の思惑としては、武井の所属するオスカープロモーションに媚びることで、同プロの女優である米倉涼子が主演する大ヒットコンテンツ『ドクターX~外科医・大門未知子~』の続編制作へつなげたいのだという。そのような交渉自体まったくおかしいことではないが、おかしいのは「武井咲があれだけ業界に迷惑をかけたのに、また起用されるなんて!」と憤慨しているような記事の論調そのものだった。

 武井咲は前出のドラマ『今からあなたを脅迫します』出演、続けて今期放送予定だったフジ月9ドラマにも出演予定だったが、妊娠したために前者の撮影現場では迷惑をかけ、後者にいたっては制作自体が頓挫。それゆえ業界は大迷惑し、武井咲は「テレビ界から『要注意』のレッテルを貼られた」のだという。「“デキ婚”で撮影現場を混乱させたり、別の局にも迷惑をかけた」武井は、業界から干されて当然の存在なのだが、そんな彼女に「手を差し伸べたテレ朝サイドにはどんな思惑があるのだろうか?」と。妊娠して仕事を休むことで、予定の変更を余儀なくされた仕事関係者は大勢いることだろうが、未だここまで糾弾されるというのは驚いた。休んでも怒られ、復帰すると言っても怒られ、である。

 そもそも武井咲とTAKAHIROが結婚と妊娠を連名FAXで発表した段階で、たくさんの仕事を任されている人気女優でCM契約本数も多い武井の“できちゃった婚”に対する風当たりは非常に強かった。マスメディアも、そして一般ネットユーザーもだ。芸能人とはいえ、まだ安定期にも入っていない身体で、自分の妊娠がいかにも迷惑行為であるかのような報道が続いたことは、相当なストレスだったかもしれない。

 ただ、CMの降板や違約金10億円、所属事務所スタッフはお詫び行脚といった報道が、あたかも「それが業界の常識」であるかのように相次いだが、実際にはどうだったか。ドラマ出演の見送りはあったものの、CMの降板や違約金発生はなかった。日本エンターテイナーライツ協会(ERA)は、公式サイト上に「私たちは、今回の武井咲さんの10億円の違約金報道について、できるだけ事実に即した報道がされることを強く求めます」「違約金の金額が10億円ということは到底考えられません」と声明文を出した。

 「週刊新潮」(新潮社)21日号も、武井咲の話題を扱っていた。武井の妊娠で企画がとんだ月9ドラマ枠で、急遽代わりに制作が決まった『海月姫』主演の芳根京子についての記事だが、武井の妊娠がいかに迷惑だったかおさらいしたうえで、芳根の演技は悪くないとし、「誰かさんの“産休”のせいで、視聴率獲得という、とんだ生みの苦しみを味わうことになってしまった芳根だが~」と結ぶ。

 こうした価値観が蔓延する社会で、女性が一人前に働き(一億総活躍)、かつ妊娠・出産・育児をする(少子化対策)ことの両方を奨励するなど無理がある。妊娠・出産を“奇跡”と呼びたくはないが、やはり授かりものではあって、「●年×月に妊娠して産休を取ろう」などと計画してもその通りにことが運ぶことは大変難しい。子育ても含め、予定を調整してスケジュールに沿って休んでね、とはいかないのだ。そして妊娠でなくとも、突然の怪我や病気、介護などでスケジュールが狂うことは働く誰にとっても当然あり得る話(それらは“同情”でカバーされる向きもあるが)。こと「妊娠」による休業にばかり、過剰反応しすぎではないだろうか。

中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

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