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モーニング娘。で一番「普通」だったのは後藤真希と藤本美貴かもしれない

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 忙しい最中の2002年には『24時間テレビ25・愛は地球を救う』(日本テレビ系)のチャリティーパーソナリティーにも起用されて。家族をテーマにした心温まる番組だったんだけど、加護ちゃんのご家庭が複雑な事情を抱えていたこともあり、事務所の人から「加護亜依の家族に関する質問にはいろいろと配慮が必要ですので、その辺はきちんとした対応が望ましい」と上から目線でガツンと言われちゃったりして、みんなでビビりまくったり。忙しいこともあって、インタビューはメンバーひとりにつき“たった1分”という超絶短時間を強要されちゃったり。タイムウォッチを持った日テレ宣伝部と事務所の人間が1分経つと「終了、チェンジです」と宣言して、メンバーが次々と席を移動していくという何だかよくわからない取材になったりね。外国人大物俳優さんの1分インタビューのマネでもしたかったのかしら?    

 取材現場では、まだ未成年の辻ちゃん&加護ちゃんたちがいたから、夜9時になると何があっても強制終了して、まだ撮影中でも時間になると事務所スタッフがすっ飛んできて、撮影を中断。たしかに児童の就業時間は法律で決められたことだから仕方ないけど、カメラマンさんたちは「時間内に終わらせるようにこっちはちゃんと時間調整をして撮影スケジュールを組んでいるのに、遅れて入ってきたのはそっちだろ?」なんてよくボヤいていたわ。撮影を終えた後、楽屋からはしゃぐ彼女たちの声が聞こえてきたりすると、もっとイライラしちゃったりね。事務所スタッフさんとのバトルで、もう本当に取材現場が毎回、とんでもない修羅場だったのよ。

 そんな時だったかしら? ある日、楽屋から「もうなっちとはやっていけない」って飯田さんの泣き声が聞こえてきて。がっつり聞いちゃったアツは「えっ?」と思ったけど、そこは聞こえなかった振りをしてやり過ごしたの。当時、なっちと飯田さんは同郷で仲良しだと思ってたから、よくある軽いケンカでもしたのかな? と思ったぐらいで、気にも止めなかったの。なっちのことは何回もインタビューしてたけど、すごくしっかりしていてきちんとコメントを出す子だったし、人気者なのに調子に乗ったりしてなかったし、こちらも信じていたから。ところがところが、やはり事件は起きてしまったのよね。

 それは2004年のなっち主演のドラマ『仔犬のワルツ』(日本テレビ系)でのこと。視覚障害を持つ天才ピアニスト役という難役に挑戦していたなっち。野島伸司さんの企画ということで、何しろ難解だしスケジュールもキツキツで、さすがのなっちも疲れきっていたんだと思うんだけど。

 さぁ次はアツたちの取材の番だわと思いながらなっちが現れるのを待っていたある日。けれど、待てど暮らせどご本人が来なくて、心配になってマネージャーさんやドラマスタッフに聞いてみたら「なっちがご機嫌ナナメになって、楽屋に籠りました」とのこと。よくよく事情を聞けば、前の撮影でカメラマンさんがなっちを逆光で撮ったらしく、どうやらそれがお気に召さなかったんですって。

 スタイリストさんがなっちの好きそうな衣装を急遽その場で作ったり、ヘアメイクさんがなっちの好物を差し入れたりして、何とかご機嫌を良くしようとみんなで必死に頑張ったのだけど、事態は好転せず、なっちが楽屋に籠城すること約3時間。私たちはなっちが出てくるのを待ったよ待ったよ、ひたすら待ったよー。

 でも結局、なっちのご機嫌を直してくれたのは……何と野島伸司さんだったの。もうどうにもならないとお手上げ状態だったドラマスタッフが野島さんをスタジオに呼んで、何とか事なきを得たの。急なことなのにわざわざ出向いてくれた野島さん、その節はありがとうございました。って今更、遅いけど。野島さんがきた途端、満面の笑みで何事もなかったかのように楽屋から麗しく出てきたなっちには、モー感動すら覚えたわ。「よっ、女優!」って声をかけたくなっちゃったくらい。まぁね、取材は時間切れで後日に回されてしまったんだけど、なっちのこと、嫌いにはなれなかったわ。そんな忙しすぎるスケジュールを組んだのは事務所サイドだし、なっちを叱ることもできない、ましてやご機嫌ひとつとれないスタッフさんもちょっと問題なんじゃないかななんて思ったり。

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秘密のアツコちゃん

約20年間、アイドル、タレント、女優、俳優、監督や脚本家など、さまざまな業界人とともに仕事をしてきた結果、気づけばとんでもなく情報通に。毎日、テレビ局や出版社、レコード会社や映画会社などに日々出没し、マスコミ界隈をふわりふわりと歩き回っている。

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