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財布の整理整頓で忙しい日常を見直す、考えたい5つの観点

【この記事のキーワード】

お財布にありがちな3つの問題は?

(1)ビジュアル問題

 美しくないお財布はどうなのか? という問題です。メイクやファッションには気を遣い、バッグもカワイイのに、そこから出てくるお財布は見苦しい、というのはちょっと残念です。

 美しくないというのは、傷み過ぎ、汚れ過ぎというお財布本体の状態だけでなく、膨れ過ぎということも挙げられます。

 また、特に女性用のお財布は、修理を重ね使い込んで味が出るというタイプのものは多くありません。高価でなくても良いので、見られても恥ずかしくなく、自分でも丁寧に扱いたくなるような気持ちの良いお財布を目指しませんか?

(2)ジャラジャラ問題

 これは、1円、5円、10円、50円玉を出さずに、すぐ100円、500円玉、千円札などを出すから起こる現象です。小銭が多くなるとお財布がパンパンに膨れるので見苦しいというのもあるのですが、別な問題につながります。

 「一万円札を崩してしまうと、お金が減るのが妙に早い!」と思ったことはありませんか? これは多くの方が認める体感で、一万円札よりも使いやすいので、ちょっとした無駄遣いに繋がる行動なのです。

 この問題の解決には、いろいろなお札、いろいろな小銭が混ざり過ぎないように、ある程度金種を分ける方法をオススメします。女性用のお財布は仕切りが多く、金種を分けるのに適しています。1円、5円という小さな小銭から順番に使うようにして、五千円札や一万円札の崩れるタイミングを後らせるようにしましょう。

 私はお財布を家に例え「長財布3LDK理論」と名付けた方法で金種別にお金を収納しています。

(3)パンパン問題

 これは、(2)の小銭が原因になる場合もありますが、カード類が多過ぎること、レシートなどの紙類を貯め過ぎていること、余計なものまで入れていることも起因します。

 つまり、しばらく中身のメンテナンスをせず放置しているということ。使っていないカード、期限切れのものはないのか、レシートを貯めたところで本当に家計簿などを書くのか、謎のメモやお守りは本当に今のお財布に入れておく必要があるのか。時々メンテナンスしてあげましょう。

 ミニマリスト的な生き方を目指すわけでなければ、カードが極端に少ないことを目指す必要はないと思っています。

 パンパン問題は、日々忙しくしている時に起こりやすい現象なので、生活そのものを見直すことも大切かもしれませんね。

お財布の見直しから「お金との付き合い方」の見直しへ

 「財布の日」をきっかけにお財布の整理整頓や新調も良いのではないでしょうか。そして、できれば「お金との付き合い方」全体を今一度見つめ直して、次なる一歩を踏み出してほしいと思います。

 私が基準としているのは、次の5つの観点から自分のお金との付き合い方を考えることです。

「稼ぎ方」もっと稼げるのか、お金は家族に稼いでもらうのか、など

「扱い方」お財布は乱れていないか、小銭は散らばっていないか、など

「使い方」無駄遣いはどうか、節約し過ぎてギスギスしていないか、など

「貯め方」気持ちよく貯められているか、不安になるほど貯められない、など

「増やし方」心穏やかに投資できているか、投資の成果はどうか、など

 自分とお金は、誰よりも長く付き合っていくパートナーのような関係です。しかも、生きていく上で、なくてはならないパートナーです。

 これらの「お金との付き合い方」が自分にとって心地が良いこと、満足感を持てることは、楽しく幸せに生きていくことに繋がってくるのです。

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川部紀子

ファイナンシャルプランナー(CFP® 1級FP技能士)。社会保険労務士。1973年北海道生まれ。大手生命保険会社に8年間勤務し、営業の現場で約1000人の相談・ライフプランニングに携わる。その間、父ががんに罹り障害者の母を残し他界。自身もがんの疑いで入院する。母の介護認定を機に27歳にしてバリアフリーマンションを購入。生死とお金に翻弄される20代を過ごし、生きるためのお金と知識の必要性を痛感する。保険以外の知識も広めるべく30歳でFP事務所起業。後に社労士資格も取得し、現在「FP・社労士事務所川部商店」代表。お金に関するキャリアは20年超。個人レクチャー、講演の受講者は3万人を超えた。テレビ、ラジオ等のメディア出演も多数。近著に『家計簿不要!お金がめぐる財布の使い方』(永岡書店)がある

twitter:@kawabenoriko

サイト:FP・社労士事務所 川部商店 川部紀子】

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家計簿不要! お金がめぐる財布の使い方