木村が高視聴率を記録するのは「脇役に主演級の豪華俳優を何人も使っているせいだ」という批判的な声もあるが、豪華出演陣を揃えれば数字が取れるわけでないことは、あらゆるドラマが証明済みだ。昨今のフジ月9ドラマを例にとると、17年4月期の『貴族探偵』は嵐・相葉雅紀(35)、武井咲(24)、生瀬勝久(57)、井川遥(41)、滝藤賢一(41)、中山美穂(48)、仲間由紀恵(38)らを並べて全話平均視聴率8.6%。17年10月期の『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』は篠原涼子(44)、高橋一生(37)、古田新太(52)、石田ゆり子(48)らが出演して全話平均視聴率6.7%と惨敗していた。
SMAP解散の戦犯とされ、一時は”悪者”として何をやってもバッシングが相次いでいた木村拓哉だが、ようやく汚名返上に成功したと言えるだろう。今年の8月には嵐の二宮和也(34)とタッグを組んだ映画『検察側の罪人』が公開されるが、こちらは大ヒットも期待できそうだ。
解散以降、ジャニーズ事務所残留側の2人と独立組の3人は幾度となく比較されてきた。しかしこれは重要なことだが、新しい地図の3人を含めそれぞれが得意な分野で相変わらずの活躍を見せており、お互いがお互いにとって決して敵ではない。SMAPという巨大な看板がなくなっても個々に活動の幅を広げ、芸能界において圧倒的な存在感を放つ5人は、やはり別格のスター性を持ち合わせているのである。
(ゼップ)
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