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TOKIO国分太一が性被害に「何で被害がある人たちが警戒しなきゃいけないのか」

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『ビビット』公式サイトより

『ビビット』公式サイトより

 319日放送の『ビビット』(TBS系)で、たまたま番組取材班が居合わせたという盗撮の犯行現場のVTRが流された。おおむね女性側に注意喚起を促す内容で「スキがある女性も悪い」という論調だったが、司会のTOKIO国分太一(43)は「何で、被害に遭う人たちが警戒しないといけないのか」と発言していた。

 番組では、スタッフのカメラが偶然とらえた盗撮騒動の一部始終をVTRで放送。『ビビット』の番組スタッフは315日木曜の午後3時ごろ、東京渋谷駅のハチ公前広場で高橋由美子の不倫報道について街頭インタビューをおこなっていた。そのとき、傘の先端に小型カメラをつけ女性の下半身を撮影する不審な男性の存在に気付き、盗撮犯行の一部始終を番組カメラで撮影した。

 女性のスカートの下から下半身を盗撮したとして、東京都の迷惑防止条例違反で逮捕されたのは職業不詳の30代男。男は若い女性の背後にぴったりくっついており、スタッフは違和感を感じたという。というのも雨上がりでもない晴天の日にもかかわらず、スーツ姿の男が透明のビニール傘を持っていたためだ。

 スタッフがカメラを回しながら静観していると、男はスマートフォンを見ながら女性のスカートの下に傘の先端を差し出しじっと立っている。その後、男は別の女性の背後にも近付き同様の行為を。番組スタッフは警察に通報したが、その間にも男は3人めの女性のスカート内を盗撮。やがて通報を受けた警察官が現地に到着し男に話を聞こうとすると、男は逃走し、あたりは騒然とした。最終的に確保された男のスマートフォンには女性の下半身を撮影した動画が保存されており、傘の先端には小型カメラのほか映像をスマートフォンへ転送する機器も搭載されていたという。

 ここで番組は、スマートフォンに夢中になるあまり警戒を怠っている女性たちへ注意喚起。男は異常なほど盗撮対象の背後に接近していたことから、国分太一は「女性ってのは気付かないもんですかね?」と不思議がり、真矢ミキ(54)やコメンテーターでフリーアナウンサーの雪野智世(54)は「スマホやってるから意識がそこにいっちゃって気付かない」「盗撮は悪いけれどもスマホにみんな意識がいっちゃう世の中もどうなんだろう」「ながらスマホで人と人がぶつかったりもしますからね」「普通気付くよ、この距離感」とくちぐちに「スマホが悪い」という。

 TBSアナウンサー古谷有美は「これからの季節は暖かくて薄着になり、タイツを履かないで素足の状態も多くなる」こと、またお花見でも「女性は注意を」と呼びかけ、「お花見で上(桜の花)を見ているとき、スカートの中、ちょっとガードが弱くなっていませんか。あるいは下を向いてスマホに夢中になっているとき、ちょっと周りの警戒心が弱くなっていませんか。ほんっと気をつけてください。何より盗撮しないでくださいと、強く言いたいです」と口調を強めた。

 壁際に立つ・ベンチに座る・1m以内の人を意識するなどの“対策”も紹介されたのだが、国分太一は「壁際に立つなど対策もありますけど……何で、被害に遭う人たちが警戒しないといけないのか。そこはやっぱり女性としては納得できないところだと思いますよね」と言及。ただその話が広がるわけではなく、コーナーは「ご自分の娘さんなども短いスカートはいて通学してる方いらっしゃると思いますが注意喚起してください」としめられた。

 こうした取り上げ方になってしまうと、「性被害はスキをみせた女性にも責任がある」というイメージが視聴者に強く伝わってしまい、被害に遭っても通報できず理不尽に耐える“恥の文化”が強化されていくのではないだろうか。これではなぜか被害者が「スマホばかり見ているから」「そんな格好しているから」「ガードが甘いから」と責められる構図が完成してしまう。幅広い視聴者層に情報を届ける力を持った情報番組だからこそ、被害者となり得る人々への注意喚起にとどまらず、もう一歩踏み込んでほしい。

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