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『もみ消して、冬』『バイプレイヤーズ』『女子的生活』よく笑わせて、泣かせてくれた2018年冬ベストドラマ

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『もみ消して、冬』公式サイトより

 2018年冬ドラマが終わった。ひと通り見渡すと、よく笑って泣いたなというのが感想です。『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)では独身女子ながら身につまされるものがあって泣く。『99.9-刑事専門弁護士 SEASONⅡ』(TBS系)では松潤のアホっぽさに笑う。そうそう、ジャニーズが演じる警察官(山田涼介『もみ消して、冬』、亀梨和也『FINAL CUT』フジテレビ系)が本業をサボりがちだったという偶然のシチュエーションもありましたね。物悲しく終わるドラマもなかったので春に向かっていいキックオフになったのかも。

 ではライターのスナイパー小林が独自で選ぶ、2018年冬ドラマ・ベスト3を発表して参りましょう!

BEST3『女子的生活』主演・志尊淳/NHK総合

『もみ消して、冬』『バイプレイヤーズ』『女子的生活』よく笑わせて、泣かせてくれた2018年冬ベストドラマの画像2

『女子的生活』公式サイトより

 最近ドラマでも取り上げることが多くなってきた“LGBT(性的少数者)”。このテーマでトランスジェンダー女性をどこよりもダイレクトに映像化したのが『女子的生活』でした。

 たった4回の放送にも関わらず、SNSのホットワードに上がってきた本作品。トランスジェンダーだと公言して芸能活動をしている西原さつきさんが指導として参加した。効果は高かったようで、説明的にならず細かな情報や現実がドラマを通して流れてきました。

 志尊淳さんが演じた小川みきは、装いは女性、肉体は男性、恋愛対象は女性という複雑な役。性欲に関すること、そして今は若くて女装ができていても老化した時が不安であることなども、みきの苦悩として描かれ、見ていてドキリとさせられるシーンがいくつかありました。

 そんな困難な役を見事に演じきった志尊さんの女装姿が美しかったことも同ドラマが話題となった理由のひとつです。すらりとした長い足は、日本人女性の平均体型を軽く凌駕するものでした。今クールは『海月姫』(フジテレビ系)で、瀬戸康史さんも可愛らしい女装姿を披露しましたが、自分よりも秀でたプロポーションを披露した2人に、ジェラシーを通り越してもう敗北感を覚えてしまいました。

 個人的には、現代的で繊細なテーマ・LGBTNHKが民放よりも先に深く切り込んだという意外性も第3位に選んだ理由です。なんせ保守的なイメージのあるテレビ局でしたからね。ちなみに今クールはNHK BSプレミアムで佐藤隆太さん主演の『弟の夫』も放送。ゲイの双子の弟が亡くなった後、結婚相手のカナダ人の義弟と対面する物語でしたが、これも面白かった。いずれも放送回数が34回だったのが不満に感じるほどの良作。NHKの今後の作品に期待大です。

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スナイパー小林/小林久乃

文筆家、編集者、エンタメ&テレビドラマ評(コラム)からの愛酒家。出版社2社で女性ファッション雑誌、情報誌の編集部員を経て、まんまとフリーランスに。ライターの先生や地方で講演と楽しいおしゃべり仕事もしてます。静岡県浜松市出身。アラフォーで正々堂々の独身を誇る…。

@hisano_k

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