社会

元NHK登坂淳一アナが『ワイドナショー』で無反省ぶりを露呈…松本人志も勘違い発言で歪んだ性暴力認識の垂れ流し

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 登坂アナは、セクハラの状況について次のように釈明している。

<体調が悪くなってトイレに行った私は、戻る際に段差につまずいてしまったのです。壁に頭を強打してうずくまっていたところ、ちょうど相手の女性もトイレから出てきて「大丈夫ですか?」と声をかけてくださいました>

<そこで私は、彼女が「セクハラを受けた」と感じるような行為をしてしまったのです>

「週刊文春」報道では、飲みの席でベタベタ触ってくる登坂アナに困った女性がトイレへ逃げ、それを登坂アナが追いかけたという話なのだが……。

 また、そもそも、頭を強打しているところに「大丈夫ですか?」と声をかけてくれたから、その女性のブラウスに手を突っ込んだりスカートをまくって下腹部を触ったりしたというのも支離滅裂である。そして、ここから先の説明が、またさらにわけがわからない。

<当時、私は心身ともに相当弱っていました。新天地では他局との視聴率競争のプレッシャーもありましたし、それと同時に東京での報道の仕事が増えていたこともあり、いろいろな意味でギリギリの状態。まさにエネルギーを使い果たしてしまった、という感じでした。仕事をたくさん抱えるなかで、パワーがかなりダウンしていた。気持ちも不安定になり、それまでの自分ではないような、ヘンな感じになっていたのです>

<相当、追い詰められていたのだと思います。そういう時期だったからこそ、ちょっとした相手の気遣いや優しさによって、自分の中の何かが崩れていってしまったのかもしれません>

 これがセクハラの言い訳にならないことは言うまでもない。

 セクハラ行為は断じて許されることではないが、仮に酒に酔ってそのような行為を行ってしまったとして、まず正面から謝ることが求められる。登坂アナとしては心身の不調があったという認識なのだろうが、変な言い訳をつらつらと並べたて、余計印象を悪くしている典型例である。

 ちなみに、『ワイドナショー』で松本は、この件について、「セクハラ、パワハラって、本当に境界線が難しくて、相手がどう思ってたかなんてそのときわかんないんですよね。そのときは楽しく飲んで、楽しく帰ったはずなんですけど、後でなんか言われるみたいなこともきっとあるんだろうなとは思います」とコメント。

 ブラウスに手を突っ込まれたり、スカートをまくって下腹部を触ったりされて、「そのときは楽しく飲んで、楽しく帰った」という状況になるはずはない。触った側の認識に「彼女も楽しかったはずだ」という認知の歪みが生じているだけだ。ここでそういった一般論をもちこむのは、登坂アナ擁護のための話のすり替え以外のなにものでもない。

(倉野尾 実)

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