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貴乃花部屋の危機を支える花田景子夫人の奮闘

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 平成3年頃から平成12年頃まで、相撲界を大いに賑わせた<平成の若貴フィーバー>。当時、貴乃花は角界のプリンスと呼ばれ、多くの女性から熱い視線を浴びていたものだ。あれから約20年の時が過ぎ、貴乃花親方(45)となった彼に、まさかこんな困難が降りかかろうとは、フィーバー時代には想像だにしていなかった。

 最初の事件は201711月のことだった。貴乃花部屋の貴ノ岩が、同じモンゴル出身の元横綱・日馬富士から酒席で暴行を受け、頭に怪我を負ったのである。貴ノ岩は1112日から始まった九州場所を初日から休場。相撲協会に「脳しんとう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで、全治2週間程度と考えられる」との診断書を提出している。日馬富士はこの暴力事件が明るみになるやいなや、引退を表明。その後、傷害罪で略式起訴され、鳥取簡裁から罰金50万円の略式命令を下されている……と、こうまとめて書くと事態の収拾はスムーズだったかのようだが、11月に事件が明るみになって以来、貴乃花部屋はずっと騒動の渦中にあった。

 中でも大きな問題となったのは貴乃花親方が問題発覚後の相撲協会の聴取に対し、「ビール瓶で殴られたため、貴ノ岩の頭が割れた」と話したきり、以降は日本相撲協会の貴ノ岩関に対する聞き取り調査の要請を拒否し続けたことであろう(警察の捜査が終了した段階で調査に応じることを明言した上での拒否)。また、報道陣の取材に対しては「診断書に書いてある通り。『体調が悪い』と。これ以上ありません」と事件発覚当初のみコメント、以降は取材に応じなかった。そのため憶測が憶測を呼び、メディアは連日この事件を追い続けたのだ。結局、貴乃花親方は1225日に相撲協会の聞き取り調査に応じたのだが、日本相撲協会は14日に臨時の評議員会を開き、元横綱日馬富士関の暴行事件をめぐって、理事で巡業部長を務める貴乃花親方の理事解任を決議した。

 貴ノ岩と日馬富士の暴行事件はこれでいったん収束したのだが……次はなんと、貴乃花部屋の貴公俊(たかよしとし、20)が318日、春場所8日目の取組後に支度部屋で付け人の顔などを複数回殴打していたことが明るみとなってしまう。貴乃花親方は、春場所後に監督責任などを問われて親方衆の階級で最も低い「年寄」に降格。また、420日には貴乃花親方が、貴乃花一門の名称変更を願い出たことも公表された。この申し出は他の親方からも了承されたようである。

 貴乃花一門が消滅するかもしれない――。大きな危機を迎える中、「貴乃花親方の妻である元フジテレビアナウンサーの景子夫人が女子アナに再志願している」と424日発売の「女性自身」(光文社)が報じている。これまでにも、出汁パックをプロデュースしたり、フランス旅行を企画したり、健康で美しく生きるためのサロン<シコアサロン>を主宰したりと、女将業のほかサイドビジネスにも積極的に取り組んできた景子夫人。現在は主宰する「河野景子のことばのアカデミー」に一生懸命取り組んでいるようである。なぜか“花田”姓を封印したこちらのアカデミー、その理由は、“河野景子”の名でフジテレビアナウンサーとして活動していた頃に培ったアナウンス技術を生かす仕事だから、というところにあるようだ。

 さて、このアカデミー、318日には体験レッスンを都内で開催したようであるが、募集上限20人にも関わらず、当日集まったのは数人程度だったと、同誌は報じている。また、「景子夫人は収入を増やすために今後アナウンサーとしての技量を生かせる仕事をもっと増やしていきたいと考えている」との知人コメントも掲載されている。

 同誌の論調では、景子夫人は現在も通販番組に出演し、地方ロケで商品を紹介するなどなりふり構わず必死に収入アップを目指しており、それは貴乃花部屋の経営状況が苦しいためなのだという。一連の騒動で貴乃花親方の人気や影響力は急落。これまで何度かメディアにも登場している貴乃花部屋の有力な支援者として高野山別格本山清浄心院住職の池口恵観氏がいるが、同誌の取材によると池口氏は現在支援活動を行っていないという。となると、ほかの支援者も貴乃花のそばを離れていった可能性も考えられる。理事から年寄りに降格した段階で、貴乃花の月給は64万円も減額されたとも報じられており、そのうえ支援者も減ったとなると確かに部屋の経営はさぞ厳しいことだろう。景子夫人の<女子アナ志願>には、自分が収入を得ることで少しでも部屋の経営を支えたいとの思いがある、そうだ。

 相撲部屋の運営にどれだけ経費がかかるか、業界素人である筆者にはわかりかねるが、景子夫人が女将として内にこもらず、積極的に外から収入を得ようと奮闘する姿勢はえらいと思う。景子夫人は相撲部屋に住み込んでいるわけではなく通いで力士の世話をしてきたが、そのことに批判的な他の部屋の女将たちが陰口を叩いているという報道もあった。これも昨年12月に同じく「女性自身」が伝えたものだが、それによれば「『景子さんはどんなに忙しくても、帰ったらリラックスできる。“タレント女将”は違うわ』と揶揄されている」「『部屋にいないと何かあっても対処できない。力士からも信頼が得られていないみたい』との陰口も」と、景子夫人は夫ともども角界で孤立していた様子である。だが、彼女が女将稼業に専念すれば万事解決とはいかないだろう。

 相撲協会に抗おうとする貴乃花親方に景子夫人が「もう無理」と呆れてしまっているという週刊誌記事も3月にはあったが(「女性セブン」/2018年3月29日・4月5日号小学館)、景子夫人が部屋の経営を支えるべく動いているというのが確かならば、親方と共に貴乃花部屋の再起を担っていく覚悟があるのだろう。そう簡単なことではないだろうが、彼女には彼女なりの矜持があるはずだ。

 (エリザベス松本)

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