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麻しん(はしか)の流行、1歳未満の乳児・ワクチン接種の記憶がない30代はどうすれば良い?

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Thinstock/Photo by Teka77

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 ゴールデンウイークを控えた現在、「麻疹(麻しん、和語で“はしか”」の流行に注意喚起がなされている。現在、台湾からの旅行者が感染源となり、沖縄県を中心に麻疹しん(はしか)の感染者が急増しているのだ。大型連休となると旅行者が飛行機や新幹線で「運んで」しまう懸念もある。麻しん(はしか)にかかると、どうなるのか?

 厚生労働省のHPによると、麻しん(はしか)は具体的に次のような症状がある。

・感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状
23日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現
・肺炎、中耳炎を合併しやすい

 麻しん(はしか)は空気感染するほど感染力が強く、免疫を持たない人が感染するとほぼ100%感染し、患者1,000人に1人の割合で脳炎を発症、先進国でも1,000人に1人が死亡するとされている。非常に恐ろしい病気だ。

 しかし現在の日本では予防接種法により、定期接種として麻しん・風しん混合ワクチン(MR)を計2回接種することができる。1期は生後12歳の間(基本的には1歳になってすぐ)、2期は小学校就学前の1年間で、公費助成が適用されるため接種費用はかからない。

 では自分はもう大丈夫だろう……と思いきや、この2回接種が義務付けられるようになったのは20064月以降のことである。また、20082012年度には中学1年生と高校3年生相当年齢者を対象に2回目の予防摂取ができる制度が導入されたため、1990年42日以降に生まれている人は計2回の定期接種をしっかり受けていれば抗体ができており罹患率は低いと言われている。

 だが、1978年10月~199041日以前に生まれている人は予防接種を1回しか受けていない可能性が高く、2013年に麻しん(はしか)が流行した時にも2回目の予防接種を受けるよう厚生労働省が呼びかけていた。

 2016年の秋にも関西空港の従業員の集団感染をはじめとする全国的な感染の流行があった麻しん。そして、今回は沖縄県を中心に麻しん(はしか)の感染が広がっており、患者数が多いのはやはり定期接種を1回しか受けていない年代である30代だという。

 前述のように20082012年度は中1と高3相当年齢を対象に2回目の定期接種が受けられたというが、欠席や不登校などで受けそびれていたり、あるいは受けたのか受けていないのか記憶がはっきりしないという人もいるかもしれない。199041日以前に生まれ、子供の頃に定期接種を1回しか受けず、現段階で2回目の接種をしていない人もいるだろう。また、母子手帳を紛失してしまい定期接種の記録自体、確認できない人もいるのではないか。

 一方、幼い子を持つ保護者の中にも、沖縄での麻しん流行のニュースを知り不安を覚えている方は少なくないだろう。麻しん・風しん混合ワクチン(MR)の定期接種1期を受けられるのは1歳の誕生日以降だが、1歳未満の子を育てている場合どうすればいいのか。また、MR1期は受けたが、2期(小学校就学前の1年間)を受けられる時期にはまだ達していない、16歳の子供は?

 筆者の娘も現在3歳で、MR1期は受けたが……という段階だ。不安や疑問を解消すべく、今回、保健所を管轄している健康福祉局、子供のかかりつけの小児科、そして厚生労働省の感染症予防接種相談窓口に問い合わせた。

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中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

バナナ&ストロベリー

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