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『花のち晴れ』杉咲花の “普通っぽさ”と“裏切らないトキメキ”が胸アツ!!

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『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』Instagramより

 さらに魅力を増量させているのが、女優だと致命傷になりかねない“153cmの低身長”。でも杉咲さんに関しては、圧倒的な演技力で存在値を大きく表現しているぶん、上手くバランスが取れているなあと思うのです。ミニマムサイズの妹っぽさが魅力的で、『とと姉ちゃん』(NHK総合・2016年)の末っ子役も可愛かった記憶が鮮明にあります。

 今回の音役も、彼女以外は考えられないようなベストキャスティング。『花男』の牧野つくし役の井上真央さんのような女優としてのシンデレラストーリーを、これから杉咲さんが進んでいくのかと思うとワクワクするし、見守りたくなる。これは妹を愛でるような感覚なのかもしれません。未来はきっと大河ドラマで主演を張るような人になるんだろうと、スナイパー小林予測。いや、全国民が期待しているような。

 さて『花のち晴れ』。『別マ』や『りぼん』をこよなく愛していた世代にとっては垂涎モノであり、夢と希望の世界が火曜22時に広がっています。まさにアオハル、プレイバック。このドラマを見ていてつくづく思うのが、ときめきの鮮度は今昔変わらないということ。ファッションやメイクの流行と同じく、繰り返しを辿っていくものだと思います。バブル期を思わせる赤リップを現代の若い女性が普通に塗るとは誰が想像したことか。同じように、どこか親近感が湧くヒロインと鉄板ラブストーリーのドラマ設定。思えば大映ドラマの名残から、『花男』、本作品へと連鎖している気がします。

 アラサー、アラフォー世代が忘れそうになる“胸キュン”作品『花のち晴れ』。性の香りは一切しなくて、洗練された純粋な愛だけ……というのがいいんだよなあ。私は天馬くん派ですけど、もし神楽木の時間が奇跡的に空いていたらデートしてほしいと願いつつ、来週火曜を待ちます。

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スナイパー小林/小林久乃

文筆家、編集者、エンタメ&テレビドラマ評(コラム)からの愛酒家。出版社2社で女性ファッション雑誌、情報誌の編集部員を経て、まんまとフリーランスに。ライターの先生や地方で講演と楽しいおしゃべり仕事もしてます。静岡県浜松市出身。アラフォーで正々堂々の独身を誇る…。

@hisano_k

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