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山口達也が被害女子高生について「好感の持てる方で話が合う…」と説明した理由

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4月26日、記者会見での山口達也

 女子高生への強制わいせつ容疑で警察庁に書類送検され、無期限謹慎を発表したTOKIO山口達也(46)。426日に開いた記者会見で、加害当時に山口は酩酊していたこと、そしてアルコールの飲みすぎで弱った肝臓を休めるため一カ月ほど入院していたことなどを明かし、「アルコール依存症では」という報道や著名人のコメントも相次いでいる。

 アルコールへの依存傾向があることは山口達也本人も自覚しており、「先のことはわからないが今は(酒を)止める」と発言。しかし酒だけではない、根深い価値観の問題がこの事件の根底にあると私は思う。

 山口達也の記者会見で特に引っかかりを覚えたのは、山口が酩酊して電話をかけ、自宅に呼び寄せた女子高生(被害者)について言及した箇所だ。

記者:これまでに未成年の女性を呼んで自宅で酒を飲むことはあったか?
山口<ありません>

記者:被害者はどのような女性?
山口<えーと、もう以前に何度も、何度もと言っても数えることはちょっと不可能ですけれども、まあ何度も会っている女性です>
山口<すごくあのー……好感の持てる方です。話も合うなと思って……>

記者:未成年と共演されることも多い山口さんにとって、女子高生、未成年とはどんな存在?
山口<女子高生、とかそういう限ったことでは見ていないですね、はい、仕事なので>

記者:相手の女性が被害の意識を感じたのはどの点か?
山口<もちろん、その、保護しなければいけない立場の大人が、まあどんな理由であれ、呼び出したということ、ですね。そして被害に遭わせてしまったということだと思います>

記者:被害者の親御さんの文章に「娘の心の傷」という言葉があった。どう受け止めるか
山口<警察の方に初めて会って事情聴取が始まってからは毎日のように考えていて、先ほども申し上げました通り、簡単にあの「心の傷」というひと言ではきっと済まされないことで>
山口<うちに来る、「来れば?」っていう(言われた)時に、やっぱり断れなかったこともあるだろうし、あのー………未成年からしたらやっぱり、大人の男性は怖かったんだろうなって……いうことを、後になって。もしかしたら、一生……忘れないっていうことだったのかなあっていうことを考えると、本当に申し訳ないなと思います>

未成年者を都合よく“対等な女性”扱いする罪深さ

 山口達也は、「女子高生が好き」という性嗜好なわけではないのだろう。記者が「山口さんは女子高生、未成年と共演することも多いが」と話を振った際に、「仕事なので、女子高生として見ているわけではない」と答えていることからも、むしろ“仕事現場”で知り合った相手として捉えている。そして危害を加えた女子児童について、「好感の持てる方です。話も合うなと思って……」とコメントするなど、明らかに児童としてではなく対等な存在のように認識している。

 つまり46歳の成人男性として、仮に女子高生と「話が合う」としても、そのことに違和感を覚えず「自分が若い」ように錯覚してしまっていたのではないか。しかし相手は、たとえ大人っぽく見えても、仕事をきちんとしていても、その年齢からは児童として保護されなければいけない存在だった。

 また、山口達也はテレビタレントとしてそれなりに強い権力を持っている。所属事務所も大手だ。そのテレビタレントとしてのパワーは、彼自身の努力はもちろん、ファンおよび関係者の支えなどで大きくなったもの。むやみに振りかざしてはいけない。本人が振りかざしている意識がなくても、自分よりも目下の人間……たとえば新人タレントやADなどに対しては、圧力をかけることがないよう配慮しなければならないのだ。自身の持つ力に鈍感な状態は、パワハラやセクハラにつながる。今回のケースでは強制わいせつだ。

 この事件について「キスくらいで通報するなんて」「家について行った女もおかしい」と非難する声がSNS上で大量に可視化されているのだが、そうした見方は、山口と被害者の関係性(パワーバランス)を無視している。

 未成年者の権利や意見を尊重することと、未成年者を自分と対等な存在として扱うこととは全く別である。都合よく大人扱いし、自己責任を強いるようなことはあってはならない。

ヒポポ照子

東京で働くお母さんのひとり。大きなカバを見るのが好きです。

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