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戸塚ヨットスクール校長の積極的な体罰論を垂れ流す『直撃!シンソウ坂上』

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『直撃!シンソウ坂上』オフィシャルサイトより

 426日放送の『直撃!シンソウ坂上』(フジテレビ系)に、戸塚ヨットスクール校長でかねてより「体罰の定義は進歩を目的とした有形力の行使」と体罰容認の姿勢を貫いている戸塚宏氏が直撃ゲストとして出演した。

 学校教育法には「第十一条 校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、文部科学大臣の定めるところにより、児童、生徒及び学生に懲戒を加えることができる。ただし、体罰を加えることはできない」とあるように現在、体罰は明確に禁じられ、また体罰で好ましい効果が得られないことも調査結果から明らかになっている。

 しかし、テレビ番組などでは未だに体罰の是非を巡る議論がしばしば行われ、「そうは言っても、やっぱり体罰は必要でしょう」との主張が垂れ流される。今回の『直撃!シンソウ坂上』もそうだった。

 戸塚氏が1976年に愛知県知多郡美浜町に開校した戸塚ヨットスクールは、非行や登校拒否を“治せる”“問題児矯正施設”としてマスコミからもてはやされた。「体罰をして救ってやる」「体罰は俺の義務」と公言する戸塚氏の指導方法はスパルタ式だったが、我が子を入校させたがる親が殺到、戸塚氏が語るところによれば土下座する親もいたという。

 しかし、19791982年に訓練生の死亡事件や行方不明事件が相次ぎ、戸塚氏は1983年に傷害致死・監禁致死などの容疑で逮捕され、一審、二審、そして2002年の上告審でも有罪判決が下る(なんと結審までに19年の年月がかかっている)。自分の主張を曲げることを避け仮釈放を拒んだ戸塚氏は2006年に満期出所、再び戸塚ヨットスクールで指導に乗り出したが、その後も訓練生による自殺が複数回起こっている。全盛期は80名を超えた訓練生だが、現在は4名。経営状況も思わしくなく、それについて戸塚氏は「マスコミにひどい報道をされたせい」だと憤る。

 『直撃!シンソウ坂上』制作班による戸塚ヨットスクールへの密着取材VTRには、殴る蹴るなどの体罰場面はなかった(たとえカメラで撮影していたとしても放送すべきでないが)。戸塚氏は現在、体罰をしていないという。それは「暴力をふるって子供をしつけてはならない」と納得したからではない。

 戸塚氏は「(体罰したくても)出来ないじゃない!」「それをマスコミがやったんじゃん」「マスコミが訳もわからずに体罰反対を叫んで、体罰賛成なんて言おうもんならその人間を破滅させていった」「教育というのはいかに子供に不快感を発生させるかでしょ」「不快感で行動するんだから」「その不快感を発生させる方法として叱責とか体罰が非常に有効なのに」と持論をまくしたてる。

 番組スタッフの「今も変わらず体罰は必要と考えているか?」という質問には、「決まってる」「くどいよ諸君は。自分が体罰をいかんと思っとるから人に対してもいかんと言わせようとしている。だけどそれに関してはうちが偉いの! 諸君は偉くないどころかバカなの! バカが自分の意見を認めさせようとするやつがいるか! だから教育界がおかしくなったんじゃないの」「マスコミじゃなしにマスゴミやろ」「諸君はゴミのごとき存在だ」と再びすごい剣幕でまくしたてた戸塚氏。人を育てる人間とは思えぬ傍若無人な発言に驚愕するが、とにもかくにも、現在もなお戸塚氏は体罰容認主義者であるそうだ。

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中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

バナナ&ストロベリー

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