エンタメ

TOKIO山口達也の飲酒問題を放置してきたジャニーズ事務所の危機管理能力

【この記事のキーワード】
5月2日記者会見にて

5月2日記者会見にて

 未成年への強制わいせつで書類送検されたTOKIO山口達也(46)。2月、番組で共演した女子高校生らを東京の自宅マンションに誘い、酒に酔った状態で無理やりキスするなどしたとされている。51日、東京地検は山口を起訴猶予とし、翌2日、山口を除く4人のメンバーが記者会見を行った。

 山口はこれに先立つ426日に記者会見を行っており、その席上では「そこに私の席がまだあるならば、またTOKIOに戻りたい」などと語ったが、芸能活動を無期限謹慎することも表明していた。そして2日、4人のメンバーは記者会見で、4月30日に山口を含むTOKIOの5人だけで話し合いをしたこと、その際に山口から「TOKIOを脱退したい」と退職願を出されたことを明らかにしたが、最終的な進退については「結論は出ていない」とした。

 メンバーらは会見冒頭で深々と頭を下げ、長くTOKIOとして共に活動してきた山口の今回の行いについて謝罪した。これまでの山口の言動などもそれぞれのメンバーにより語られたが、そこから浮かび上がるのは山口と酒の問題を放置してきた事務所の危機管理能力の甘さだった。

 山口は会見時、事件を起こした経緯について、今年1月から約1カ月間、肝臓を休ませるなどの目的で入院していたこと、さらに退院当日に自宅で焼酎1本を飲んで泥酔して被害者を呼び出したことを明らかにしていた。アルコール依存症は否定していたが、酒との付き合い方に問題を抱えていたことは事実であろう。でなければ40代で肝臓を休ませる入院に至るはずもない。

 振り返れば、2016年での離婚記者会見で山口は酒の問題について言及していた。離婚原因を問われた際に「大きな一つの原因はありません。すべてが原因。趣味のサーフィンだったり、お酒の飲み方だったり。自由さが今に出てしまった」と、原因のひとつに酒があることについて自ら語っていた。また今回の問題を受けて、少年隊の東山紀之(51)がメインキャスターを務める29日放送の「サンデーLIVE!!」(テレビ朝日系)に出演した際に「何回かお酒で注意したことが記憶にある」「(酒に)飲まれてしまうタイプ。気持ちの弱さというか、寂しさが強かったのかな」と、かつて山口に対して酒の問題を注意したことがあることを明かした。山口が酒について問題を抱えていたことは事務所内の人間の知るところとなっており、さらに先輩から注意を受けるほどのものだったことがわかる。

 2日の会見で、山口とともに活動してきたメンバーらは、先の東山が山口に酒のことを注意したことがあるということに触れたリポーターから「皆さんは注意したことがあったか」と問われ、リーダーである城島茂(47)はこう語った。

「現場でちょっと酒の匂いするなとか、二日酔いで調子悪そうだなということは確かにありました。そのせいで円滑にロケが進まないこともあった。それでも46(歳)の大人で、いちいち言うよりかはちゃんとしろって自戒の念もこめて、あえて言わなかった。でもどうなってんだと注意したこともあった。仕事終わったあとに今日はごめんと山口は言った。そのへんもっと強くメンバーそれぞれ言い合ってもっともっと大人関係なしにぶつかりあって注意しあえていればと」

 41歳で山口より後輩の立場である松岡昌宏もこう語った。

「昔から何度も何度も同じことをしてしまうと。それで迷惑かけてきたこともある、それでもやってしまうと自分で言っていました。
じゃあまた次やるよなと、僕らはなるので、じゃあどうしたらそういうふうに思わない方向に持っていけるのかぼくらだけではわからなくて、プロの専門家の力が必要、依存症だと思ってましたが、いろんな病院に診断書求めてもアルコール依存症とは出てないんです。
だからあの会見で本人がああ言ってた。診断の紙にも依存症って書いてない、そうやって書いてもらったほうがラクなのに。じゃあどこが原因なのかというと、彼の甘さ」

 こうした話から、山口の酒との付き合い方はかねてよりメンバー間では問題だと捉えられていたことがわかる。ただ気になるのは、山口自身も、そしてメンバーも、山口がアルコール依存症であるということは否定したことだ。おそらくこれがジャニーズ事務所としての共通認識ということなのだろう。であればそれこそが問題だ。依存症か否かという事実関係ではなく、酒の飲み方に問題を感じてはいたが、依存症という診断は出ていないし、大人なので自分で解決してほしいという事務所の姿勢が、である。

1 2

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。