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山口達也の入院先に押しかけ女遊びの醜聞を撒き散らすより、週刊誌が注視すべきこと

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記者会見での山口達也

記者会見での山口達也

 56日、ジャニーズ事務所は、強制わいせつ容疑で警視庁に書類送検(起訴猶予処分)されたTOKIOの山口達也(46)との契約解除を発表した。山口達也から強い辞意表明があったという。この日の夜、テレビ画面にはニュース速報として「TOKIO 山口達也さんの辞意申し出を受理。ジャニーズ事務所が契約解除を発表」のテロップが流れた。

 すでにジャニーズ事務所を退所し一般人となった山口達也だが、この事件は大型連休直前に表面化したため、ほとんどの週刊誌が今週発売の号で大々的に記事化している。58日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)は、426日の会見直後から山口が「アルコール依存症に付随する精神疾患を抱える患者さんのために昔からある精神病院」の閉鎖病棟に入院していると伝えた。そこは勝手に外出ができない場所で患者は24時間常に監視下にあり、ドアは二重ロックでフェンスも二重、窓は10㎝しか開かず、どの患者も最低でも1年は入院するという。東京都内ではなく関東地方の端の自然豊かな場所にあり、同誌は現地取材を敢行したそうだ。同じく「女性自身」(光文社)は、山口の実母と実兄が入院先で付き添っているとしている。

 山口を除くTOKIOメンバー4人の会見にて、松岡昌宏(41)は「(山口の酒の飲み方はおかしいと思っていたが)どのお医者様からもアルコール依存症の診断が出なかった」「そう書いてくださったほうが、僕らも納得できるんですけど……」とも語っていた。そのことについて「週刊女性」は、TOKIOが車のCMに出演していたため診断書を書けなかった、という大人の事情があったと解説する。車のCMに出演していながらアルコール依存症となると世間はどうしても飲酒運転を想像してしまうため、診断書を書く際に医者の忖度があったということなのだろうか。同誌は「万が一アルコール依存症のタレントが健康を装い、CM契約をしていたとしたら違約金のほか、賠償金は避けられないだろう」としている。

 すでに刑事処分は終了し、社会的制裁も受けた山口達也。しかし山口自身にとっても、彼が危害を加えた未成年およびその家族にとっても、これでキレイさっぱり事件終了というわけではない。山口自身も、TOKIOメンバーたちも、ジャニーズ事務所も公式にコメントしたように「被害者に与えた損害に向き合う」ことがまだ必要とされる。一方で山口自身も心身が弱りきっていることは事実で、アルコール依存の治療、そして加害者となってしまった己のメンタルに向き合い今後同じような加害を繰り返さないための治療もしていく必要がある。

 だからこそ、これ以上騒ぎ立てることにどんな意味があるというのだろう。「週刊女性」と「女性自身」、そして「FLASH」(光文社)、58日発売の週刊誌すべてが山口についての記事を掲載しており、そのほとんどが彼の酒癖と女癖の悪さに焦点をあてたもの。たとえば「週刊女性」は山口の“女上戸”ぶりは業界では有名だったとし、その女癖の悪さから芸能プロダクションからの評判も悪かったとしている。『Rの法則』(NHK)では若いジャニーズJr.を利用して女子高生の電話番号を聞き出していたとするほかにも、『ZIP!』(日本テレビ系)の飲み会で酔っぱらって女性スタッフを持ち帰ることがあったため、同番組で出張がある際には女性スタッフだけでなく必ず男性スタッフも同行させるようにしていたとの関係者の証言も掲載されている。さらにはCM撮影の打ち上げの際に、山口が広告代理店の美人社員を隣に座らせジャケットをかけた自分の下半身を触らせていた……との話まで。

 「女性自身」「FLASH」も記事内容な同じようなもので、酒を飲むと突然スイッチが入り近くにいる女性を口説き始める、出演番組で開催される酒の席では山口が女性を「衣裳部屋」と称したマンションに連れ込もうとすると評判だったため「衣裳部屋には気をつけろ」がスタッフの合言葉となっていた……などなど。どの記事も山口の酒癖と女癖の悪さは昔からの評判で、彼と一緒に仕事をするスタッフは戦々恐々だったとしている。これがもし本当だとするなら、逆になぜ今まで表沙汰にしなかったのだろうか。芸能界でのジャニーズ事務所の力が大きく、もみ消し能力が強かったためだろうか。まさにハリウッドよろしく、日本の芸能界にだって「#metoo」運動が必要だということがわかるエピソードのオンパレードではないか。

 しかしこれら週刊誌はそのことには触れていない。あたかもジャニーズ事務所の権力を傘にきた山口達也ひとりが悪い、あるいは酒の愚かな飲み方が悪い、という論調ばかりだ。内々に「気をつけろ」と注意するばかりでは何も変わらないというのに。

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