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余命わずかの元カノを見舞い続けた夫に強い不信感、ウエディングフォトまで撮った夫の真意は?

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Thinstock/Photo by Jikaboom

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 ここ数カ月、小町がまた面白い。一時期は何だかマンネリ気味で、筆者は発言小町でなく「テレフォン人生相談」に浮気をしていた。だが最近、小町のトピが粒ぞろいである。今週盛り上がっているこのトピ。タイトルだけを見るとまるで女性向けの電子書籍限定コミックでありそうな話だが、内容は想像を超えていた。

夫が元カノとウェディングフォトを撮っていました

 トピ主(女性・30代後半・既婚)は夫と別居中で、離婚を考えているという。その理由はタイトルの通りである。とはいえそんな状況になったのはなぜなのか。トピ文を追いたい。

 さてトピ主は2カ月ほど前、夫の鞄の中に結婚写真があるのを見つけた。スタジオの領収書を見ると、撮影の日は1カ月ほど前。花婿は夫、花嫁はトピ主の知らない女性。発見時、夫は過労で倒れて入院中だったのだが、我慢できず写真を突き付け、どういうことなのかと説明を求めたところ、その女性は夫の昔の恋人だったことがわかった。

 夫と元カノは結婚するつもりだったが、夫の両親が許さず、最終的に別れたのだという。その後トピ主と結婚したが、今年初めに、夫と元カノの共通の友人が、「元カノが病気で入院している」と知らせてきた。元カノがもう助からないことや、独身のまま今も夫のことを思い続けているという話を聞いた夫は、矢も楯もたまらず病院の元カノを見舞った。そして元カノが亡くなるまでの約2カ月間、夫は残業や休日出勤等とトピ主に嘘を繰り返し、病院に通った。トピ主が発見した結婚写真は、元カノの最期の願いだったのだという。

 元カノが亡くなった数日後、夫も過労で倒れて入院。元カノを連日見舞っていたことなど知りもしないトピ主は、姑に、妻であるトピ主が仕事優先で「息子(=夫)の世話をおろそかにしたから」と散々叱られ、詫び続けた。夫にも舅姑にも申し訳ないと思い、念願の昇進オファーが来たのを断って夫の看病に励んでいた。それなのに……写真を発見してしまったのである。

「他の女のために散々無理をし、嘆き悲しみ、その結果身体を壊したなんて
そんなことも知らず、私は自分を責めて出世を棒に振ったのです。
そう思うと夫を絶対に許せなくなりました。
それに嘘ばかりついていた彼を、もう二度と信用できません。
退院までは最低限の世話をし、夫の退院した当日、私は記入済みの離婚届けを夫に渡して家を出ました。
夫は頑なに離婚を拒否しています。
両家の親は夫の肩をもち、「これぐらいのことで離婚なんてありえない」と言ってきます。
バカなことを言わず、身も心も弱っている夫を支えろと
他の女のために体調を崩したのに
看病するのは私?
納得いきません」

という相談だ。

 いやぁ〜、もう過去のことだから、とは思うが、夫と元カノがお互い思い続けていたということがよくわかってしまうのでキツイ。なにより、看病に通うときにトピ主に内緒にしていたというところに、何か夫の特別な気持ちを感じる。トピ主もそうなのだろう。コメントでは、やはり小町なので「離婚一択」という意見も多いのだが、元カノが亡くなっていること、昔の恋であることから、考え直してほしいと嗜めるコメントもけっこうあった。

「あなたは『自分がないがしろにされた』というので劣化の如く憤っていますが、本当にそうだったんでしょうか(仕事に支障があったのもあるようですが)。
確かにご主人がずっとあなたに嘘をつきつづけていたのはいただけません。そこは本気で反省するべき。でも、、あなたの性格もわかっているから言ったら駄目だって思ったんだろうね。言えなかった。
恋愛感情はもうないけれど、目の前で日に日に衰弱していく元恋人をただ見捨てられなかったのではない? 愛しているのはあなたのままで。弱く優しい人って、親しかった人の死に直面するとかなりメンタルやられますよ」

「しばらく時間をおきましょう。今すぐに答えはでないと思います。
ですが、最低限、夫の親には謝罪してもらう必要があります。
そのあたりをご主人がどういうふうに間に立てるのか、少しみてもいいでしょう」

「許してあげなよ! 許すことで、トピ主が失うものはもうナイんだから! そして、許すことで得るモノは大きいと思うよ。離婚して、トピ主に何かいいことあるの??」

「元カノという女性が、結婚できなかった理由は、当人同士の問題ではなく、第三者から見ると可哀想だったと思います。そして30代後半という若さで、結局亡くなってしまうような重い病気。元カノさんが、いろいろ無理なお願いをしたのは、許してあげられないでしょうか?
元カノさんのお願いに答えてあげたあなたのご主人は、決してあなたのことを大事してなかったとか、裏切った(浮気した)わけではありません。だから嘘までついてお見舞いに行って、ある意味あなたに気は使っていたんですよ。過労で倒れてしまったのも、死に近づく元カノの若い女性のためだったのですから、とても優しい、いい人だと思います」

 う〜ん、許せるだろうか。ちなみに離婚一択という意見は次のようなものだ。

「既婚者だから誤解を受けないよう友人と一緒に1度お見舞いに行く程度なら許せますが
通い詰めたうえに結婚写真ですか・・・・
それを願う元彼女さんもたいがいだけど、叶えてあげるご主人も凄いですね。
元彼女にそこまでしてあげるなんて、ご主人は相当未練を残しながら
トピ主さんと結婚したのかなと感じました。
身を心も弱っている状態で離婚なんてされたら、ご主人は自分の今後の生活が不安だから
当然拒否するでしょうし義両親も息子の世話が自分達に掛ってくるかもしれないから必死で止めますよね。
看病してあげる必要ないと思いますがね。
ご主人はトピ主さんより元彼女を優先したのだから、トピ主さんも好きにしていいと思います」

 さて、こんな意見が出る中トピ主レスがアップされた。これを読むと「ちょっと待って」派も「離婚一択」という意見に転じそうな内容だ。

「私の両親が夫に同情的なのも、息子のしたことに舅姑が罪悪感を抱かないのも、彼ら全員が夫と元カノのフォトウェディングを見ているからだと思います。
写真の中の元カノは、化粧でも隠しきれないほど病みやつれ、40才になったばかりの若さとは思えない姿でした。
誰もが、夫は罪悪感と同情で元カノに寄り添っていたのだと考えています。
でも、私は違うと思っています。
夫には愛情があったはずです。
天涯孤独になってしまった元カノにとって夫の子供を産むことは見果てぬ夢だったようで、、意識が混濁しても「あなたの子供がほしかった」と、うわ言を繰り返していたようです。
『どんなことをしてでも産ませてやりたかった』と目に涙を浮かべ、呻くような声で呟いた夫を見て、私は彼を絶対に許せないと思いました。
夫は男性不妊です。
治療しても出産に至る可能性は低いということで、私が泣いて頼んでも夫は治療を拒否しました。
でも、もし妻が私ではなく元カノだったら必ず治療したはずです」

 なんと。夫はトピ主との不妊治療には消極的だったのに、元カノには「どんなことをしてでも産ませてやりたかった」。その差は何だと考えればやはり愛情なのか? トピ主がそう考えても無理はないし読んでいるこちらもそう思ってしまう。

 さてトピ主レスはまだ続く。このへんからちょっと創作のニオイもしはじめているが、電子コミックではない、小町トピだと納得して読みすすめたい。

「実は半月前、海外支社から一時帰国している元上司と一緒に食事をしました。
私に昇進の道をつけてくれた上司なので、その尽力を無駄にしたことを謝罪しました。
私の状況を知った上司は『離婚するなら俺のところに来て一緒に働いてくれないか?』と言い出しました。
彼の赴任国は私が留学したことのある国なのです。
支社の日本人スタッフは上司1人で、未婚なので家族もおらず、現地語のわからない彼は公私ともに精神的にキツイそうです。
小さな会社ですし、元上司は社長の右腕で、わがままが通じます。
帰国後の昇進も保証してくれていました。
まだ離婚していないのですが来月から行くことに決めました。
子供も出世も奪われました。
もう二度と夫のために何かを失うのは真っ平です」

 トピ主は小町に相談はしたが、心は決まっているようだ。自分が夫との子供を産むことも諦め、入院中の夫のために昇進も諦め……大事なものを二つ失ったトピ主にはもう夫のセンチメンタルぶりも却って頭にくるのかもしれない。自分だったら頭にくるなあ。

 コメントはどちらかというと離婚派が増えてきたが、そんななか、もう一つトピ主レスが投下された。上司との関係を問われ、男女の関係ではないことを説明するとともに、誤解を与えたことを詫びたのち、こう続く。

「もう一つお詫びしなければならないことがあります。
多くの方が私の気持ちに共感して下さり、応援を頂きましたが
私が皆様に相談させて頂いたことと、現実の状況には大きな差があることがわかりました。
正直、報告させて頂くのがつらいのですが、ありのままに報告することこそが、レスを下さった方々への誠意だと思いました。
先日の日曜日、実家で父に『お前はなにもわかっていない』と言われました。
何をわかっていないのかと父に尋ねましたが、自分で夫に聞けと突き放されました。」

 え〜っ!? なになに??

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

twitter:@watcherkyoko

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