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子役・城桧吏にパルムドール『万引き家族』で注目が集まる今、柳楽優弥が示す「14年後」

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「第71回カンヌ国際映画祭で、是枝裕和監督の『万引き家族』が最高賞であるパルムドールを受賞!」

 2018520日、このニュースは各メディアで一斉に流され、直後には作品名がネット上の話題ワードにランクインした。カンヌ国際映画祭で日本映画がパルムドールを受賞したのは、1997年の今村昌平監督作『うなぎ』以来、21年ぶりのこと。まさに快挙である。同作品は日本では68日から全国の映画館で公開されることが決まっている。

 受賞ニュースから2日が経ったが、いま同作品に出演している子役の城桧吏(じょう・かいり/11)が大きく注目され始めている。『万引き家族』は、家族ぐるみで万引し生計を立てる一家の物語で、城はリリー・フランキー(54)と安藤サクラ(32)が演じる夫婦の息子を演じている。同作品への出演はオーディションにより決まったそうで、オーディション時に城桧吏が部屋に入ってきた瞬間、是枝監督は「この子だとピンときた」のだという。たしかにまだあどけなさの残る顔立ちながら、強く光を放つ目が印象的だ。

 城桧吏は現在都内の小学6年生。映画やドラマ出演のほか、大手芸能事務所スターダストプロモーション所属の若手俳優で構成される「EBiDAN」の小学生ユニット「スタメンKiDS」でも活動中だ。スタメンKiDSには公式インスタグラムもあり、覗いてみると現在フォロワー数は3252人と芸能人のインスタグラムにしてはちょっと少なめ。投稿数は544件で、投稿には平均して400500のいいねが押されている。誰がどの曜日にインスタ投稿するかが決められているようで、城の担当は火曜日。ちなみに1週間前の火曜日には「桧吏がカンヌで頑張っているため藤マネが代わりに更新」のコメントをつけ、マネージャーらしき人物が城の写真をアップしている。この作品で注目を浴び、日本国内でのテレビドラマやCMなどへの出演依頼も増加していくだろう。

 是枝作品に出演し、時の人となった子役といえば、やはり多くの人が2004年に是枝監督作品の『誰も知らない』に出演した柳楽優弥(28)のことを考えずにはいられないのではないだろうか。当時14歳だった柳楽は、同作品で第57回カンヌ国際映画祭・最優秀主演男優賞を受賞。これは日本人初の快挙、しかもカンヌ史上最年少での受賞となったことで知られている。今回是枝作品に出演した城は、当時の柳楽とどことなく風貌が似ており、とくに強い目力は共通しているようにも思える。

 14歳で天才子役と騒がれ世間の注目を一身に集めた柳楽優弥。その後、いくつかの作品に主演・出演するも、やがて仕事のオファーが段々と途切れていく。柳楽は2016年に受けたあるインタビューで、14歳からのブレイク直後の自分のことを「天狗なんてもんじゃない。わがままで生意気でした。ガキのくせして『やる意味がない』とか言って偉そうに仕事を断ったりして。それによって周りに迷惑をかけていることにも全く気づいていませんでした」と述べている。わがままで扱いづらい天才子役を周囲も持て余すようになり、それが仕事の減少につながってしまった、と認識しているのかもしれない。

 しかしそれだけではなかった。わずか14歳の幼さであまりに大きな栄光を手に入れてしまったこと、その後のプレッシャー、仕事の激減。精神的に追い詰められていたであろう柳楽は激太りと激ヤセを繰り返すようになった(18食食べていたこともあったそうだ)。20088月には自宅にて安定剤を大量に服用し急性薬物中毒で病院に運ばれる事態に。自殺を図ったのではないかとの憶測も飛んだが、当時柳楽はホームページで「家族といい争いをしている最中、ついカッとなってしまって」「通っている医師の方から処方していただいた安定剤をいつもより多めに飲んでしまうという行動を起こしてしまった」と自殺未遂を否定している。だが少年が突如としてまつりあげられ、芸能界で右往左往し、苦しい思いをしたことは確かだろう。

 柳楽優弥は2009年、19歳でモデルで女優の豊田エリー(29)と結婚、翌年10月には第一子となる女児が誕生している。同じ頃、車のディーラーや洗車のアルバイトも行ったという柳楽は、2011年にNHKの企画でハリウッドの地に飛び俳優修業を行っている。それを契機に、現在はコンスタントに活動する若手実力派俳優となった。まだ28歳なのだ。ちなみに2017年度は6社のコマーシャルに出演している。

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