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千原ジュニア『サザエさん』一家に「不幸せ」「地獄やで、あんな家」 自身の結婚については「幸せ」

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『アニメ サザエさん公式大図鑑 サザエでございま~す!』扶桑社

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 610日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)に千原ジュニア・新井浩文・三浦誠己が出演。番組中、独身の新井が既婚者である千原に「結婚、楽しいですか?」と質問する一幕があった。新井は「あんまりまわりで円満な家庭を見たことがないんで……自分の親も含めて。なんかサザエさんみたいな家庭ってあんまり見たことない」と結婚へのネガティブなイメージを口にする。すると千原は「サザエさんみたいな家庭はあれ不幸せやで。あんなのしんどい、あんなもん」とバッサリ。続けて「あんなの誰に置き換えてもしんどい。地獄やで、あんな家。(自分は)あんな家じゃないから幸せ」とサザエさんのような家庭でないからこそ、幸せな結婚生活を送れていると語った。

 『サザエさん』は、言わずと知れた国民的有名コンテンツ。両親と三人の子供がおり、長女は夫と子と共に実家に同居。稼ぎ手が2人、専業主婦が2人いる7人家族だ。とりわけ裕福でもないが貧困でもない安定した生活を送っており、サザエさん一家を幸せの象徴として捉えている日本人は多いかもしれない。

 だが、女性向けコミュニティサービス「ウートピ世論」(現在はサービスを終了している)が2016年に行った「あなたにとってサザエさんのような家庭は理想的?」のアンケート調査によると、「理想的」と回答した人は24%で、「そうでもない」は76%という結果に。千原ジュニア同様、サザエさん一家を理想的と捉えない人は多いようだ。同アンケート結果で「そうでもない」と答えた人からは、「毎日家族中に監視されてるみたいで、息苦しそう」「あんなに沢山の人が身の回りにいると疲れる」など、大家族だとリラックスできなさそうだという意見が多く寄せられたという。千原ジュニアの“地獄”という表現も、その息苦しいイメージから来ているのだろうか。

 「女性は育児や家事に専念する」「男性は外で働き家計を担う」と役割を固定化する家族スタイルを踏襲すれば、個性や多様性の尊重とは程遠い社会になっていく。一方で、専業主婦が家族の世話をすることを前提とした社会システムは未だ多く残る。そのうえ、古き良き日本の家庭の復活を望んでいるかのような政治家の失言は後を絶たない。

 先月、自民党の萩生田光一幹事長代行は宮崎市内で行われた講演で「03歳の赤ちゃんに、パパとママどっちが好きかと聞けば、はっきりとした統計はありませんけど、どう考えたってママがいいに決まっている」「言葉の上で『男女平等参画社会だ』『男も育児だ』とか言っても、子どもにとっては迷惑な話」と発言。多くの批判が寄せられた。

 また、石井啓一国土交通大臣(公明党)は、2015年の国土交通大臣就任時に、「安倍総理大臣からは、希望出生率1.8の実現を目指し大家族で支え合うことを支援するため祖父母・親・子どもの三世代が同居したり近くに住んだりすることを促進するような住宅政策を検討・実施するよう指示があった」と話しており、三世代同居に積極的な姿勢を見せていた。それはまさに『サザエさん』的家族の再構築だ。

 千原ジュニアの言葉に話を戻すと、千原にとって『サザエさん』的家族を目指す結婚は“地獄”だが、現実には「あんな家じゃないから幸せ」との実感を抱いている。“家族はこうあるべき”“これが幸せなはず”といった規範に縛られず、自分自身が心地よくいられることが何より大切だろう。

(宮西瀬名)

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