社会

性加害と依存症の問題から浮き彫りになった、対話ができない男性の脆弱さ

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 そもそも日本には、男尊女卑という考え方がまだまだ当たり前のようにあります。女性を弱いものだと思っている人がとても多い。そのような考え方のなかで、逆に男性は強くいなければならない、というプレッシャーを抱え、弱いものを攻撃することによって強さを確認する。とても馬鹿らしい話ではないでしょうか。

 男性だって女性だって、弱くていいじゃないですか。同じ人間です。弱い面も強い面もある、それは男女関係ないのではないでしょうか。私は、みずから弱さを出してくれる男性は、とても強い人なのだと感じます。

 今回の取材を終えて、男性がもっと日常的に自分の弱さを出せるような場所が増えたらとてもよいなと思いました。それによって、日々のストレスやプレッシャーが少しでも減り、加害行為を含む依存症になりづらくなるのではないかと。そんな単純な問題ではないのでしょうが、小さな一歩にはなるのではないかな、と。

 自分自身も、いままで男性に対して「女々しい」「男のくせに」などといってしまったことがありました。そのことをいまは深く反省しています。

 お話に出てきたように、自己受容、「すべてにOK」と思えたら。弱い自分も強い自分も、すべてにOKをみんなが出せたなら、性加害もつらい依存症もいまよりも減り、幸せを感じることのできる人が増える世の中になるのではないか。そんなことを思いました。

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石川優実

1987年1月1日生まれのグラビア女優。
18歳より芸能活動開始。イメージDVD30本リリース。2014年にふみふみこ原作映画「女の穴」にて初主演、同時に写真集発売、2015年には高樹澪主演「誘惑は嵐の夜に」にて準主演。
以前から男女の性の認識の違いについて疑問を持っており、ブログで性やセックスについて積極的に発信していた。2017年末に自身が受けた芸能活動での性暴力を#metooとして告白し話題に。以降、性暴力や人権・男女平等などについて勉強中。本当の意味で「男女」という違いをより理解し、みんなが幸せに生きられるように活動している。

twitter:@ishikawa_yumi

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現代思想 2018年7月号 特集 性暴力=セクハラ ―フェミニズムとMeToo―